「驚愕!!自分史上ワーストか!?」貞子3D yujiさんの映画レビュー(感想・評価)
驚愕!!自分史上ワーストか!?
来ましたねー。到来です!!
大丈夫か!?日本映画界。
一言で言うと、日本映画の汚点です。
こういう映画を二度と作ってはならない。
脚本がずさん過ぎて、何も言えない。
誰かのレビューでも書いてあったが、この製作費を素人の俺に渡してくれたら、もっと良い映画作れたとマジで思う。
貞子というブランドをこうも荒らしてくれて憤慨してます。
そして、一応リング関連観ておかないとなと思い、これを手にとってしまった自分が情けなく思います。期待はしてなかったにせよ。
リングはすごく良い作品だと思うし、ジャパニーズホラーの代表作と言っていいと思う。外国人に日本のホラーでお勧めは?って言われたら絶対リングを勧めると思う。
そのくらいリングファンの自分としては、この作品はけっこうお金がかかってるだけに、笑えるを通り越して、呆れる。
とは言え、ダメな映画をどう面白く観るかが映画ファンの本当の楽しみ方。この作品の良かった所を挙げるとするなら、石原さとみと瀬戸康史の住んでる部屋が良い!ってところだけ。1LDKなのかな?ああいう現代の若者カップルが住むこじんまりとしてるけど、サブカル好きが好きそうな本だったり、フィギュアだったり、パソコンだったりが良いなーこういうとこ住みたいなぁと個人的には思ったけど、ストーリーには、全く関係ないですね(笑)
以下、どこがおかしいのか挙げ連ねてみました。
・序盤の山本裕典のニコニコ生動画で出てくるシーン。「さぁ始めよう」の一言でいきなり隣に貞子が!その後、真っ赤に画面が染まり、手が飛び出してきて、次のシーンへ。・・・えっ!?何これ?ちっとも怖くないし、映像描写として全く上手くないし。ただ、3Dを使ってびっくりさせたかっただけ?とまぁこのようなこけおどし手法があらゆるところに使われているだけにタチが悪い。
・バスの停留所でパソコン見ながらバスを待っているサラリーマンの自殺シーン。・・・なんていうか、怖くないんですよ。ただ、びっくりするだけで全くうわー何が起こっているんだー!?っていう感情が全く起きない。
・授業中にスマホの動画を観てる女子生徒を注意し、呪いの動画を確認したらカタツムリが出てきて、「のろいのどうだ?」というオチ。・・・てか、のろいのどうだ?の意味が不明。
・校長先生?教頭先生?黒い服を着て、警察の事情聴取に意味深に立って聞いている人物。どこかのシーンで使われるのかと思いきや全くその後使われず。せめて貞子に殺されてほしい。
・山本裕典の住んでいる家の大家?メイド姿の女のひと。「世の中みんな作り物ですから」と意味深な一言(一番最後に出てきて同じことを言う)。これは、おそらく「これは(独りよがりの)作りものだからリングとは全く関係ないですよ」と言っているんだろうか?上手くないし、だとしたら言い訳にしか聞こえないし、良い作品を作ろうとすることを放棄したようにも聞こえる。
・一人目の犠牲者である女子生徒の友達が貞子にやられるところを石原さとみが助けるシーン。助けたのはいいが、その子から超能力を使ってパソコンを壊したのを恐れるシーン。いやいや、まずは貞子に襲われたことを怖がろうよ!先生に怖がるより前にさ!!全然ピンチを切り抜けてほっとしたっていうシーンになってない。これも脚本、演出がずさんなため。
・あとパソコンの画面が割れて吹っ飛んだのに、石原さとみに破片の傷一つつかない。細かいところだけど。リアリティに欠ける。
・何故石原さとみではなく、彼氏役の瀬戸康史をさらった?石原さとみをさらおうとしても超能力でやられるから仕方なく彼氏をさらって返してほしくば、井戸のある場所まで来いってこと?謎。
・屋外デジタル画面から貞子が出たり、電気屋のテレビから貞子が出てきたり、果てはトラックの広告用デジタル画面から巨大な貞子出てきたり。この時点で恐怖というより、B級映画の滑稽さが前面に出てきて、もはや貞子ではない。・・・そしてその後にはもはや貞子の欠片もないクモ女?バッタ女?がうじゃうじゃ出てくるわけだが・・・もう好きにやってくれと呆れる。
・ちなみに山本裕典の死体がないというが、最後まで回収せず。ここまで来たらどうでも良くなるが、ここにも脚本の粗が目立つ。
・刑事役の高橋努。そして染谷将太の殺人シーン。うーん・・・もう何と言っていいかわからない。ただただ、ヘタクソ。そして染谷将太の役作り。酷い。てか、染谷将太が可哀そう。彼にとっても汚点となる作品になってしまった。パーマまでかけて役作りしているのに。
・山本裕典の部屋に再度戻り、手掛かりを探す田山涼成。壁からささやき声が聞こえ、壁を触ってみると、なんか蝶?だったらしく、壁紙?が剥がれ落ちて?貞子への手掛かりが壁に露呈される。あれっ?何が現実なの?どこまで霊的なの?もはや、何が起きても文句一つ言えない状況へと観客を置いてきぼりにさせる。
・とにかくバッタ女(勝手に命名)が多すぎ。一体何人の生贄を捧げたんだろうか?山本裕典の無差別大量殺人の方が気になる。
・みなさん、取り上げていますが、バッタ女弱すぎ。そして、石原さとみが何故かここぞという時は、最強すぎ。
・最後のラストまでのストーリー。石原さとみは貞子に身体を奪われるっていうシーン。その後、瀬戸康史がスマホを石でたたき割ったら髪の毛に閉じ込められた石原さとみが上から降ってくる。瀬戸康史がその中から石原さとみを救い出し、身体を寄せ合って終わります。ここで疑問。あれ?石原さとみは身体を乗っ取られたのに、そこはおざなりになっていて何故かハッピーエンドで終わっている。結局助かったの?貞子はどうなったの?という疑問が解決されない。こんな終わり方で納得がいく人がどこにいるだろう?馬鹿にするのもいいかげんにしてほしい。まぁ続編があるから、そこはあいまいにして、結局貞子は石原さとみの身体の中で生きていて、続編でそこらへんが使われるのかなと思いきや、2は主演が瀧本美織になっているから全く別の貞子になりそう。もう頼むから映画作らないでほしい。
以上、ざっとおかしいと思うところを挙げてみました。ダメな作品はどこがダメなのかを整理してみると、映画を観る力がついて良いと思うので、おすすめです。