劇場公開日 2011年9月10日

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「2のレビューが先になってしまった。」探偵はBARにいる ジャッカルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.02のレビューが先になってしまった。

2013年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

この原作だが、初期の頃は舞台、キャラクターの設定や文体が気に入っていて4,5作目くらいまで読んでいた。最近のこのシリーズは、気に入らないモノをこき下ろしているだけの悪態文章なので見向きもしていないが。
で、この映画は原作の第2作目である。
前述のとおり、自分の興味は「舞台、キャラクター、文体」なので、果たしてそれが、どこまでスクリーン上に再現されるだろうか、と言うだけで劇場へ行った。
惜しかったなぁ、と思う。
カメラワークはドラマのように平坦でもなく、ハリウッド映画のように凝ってもいない正しい日本映画って感じだし、キャストについては大泉洋、松田龍平、は間違いなく満点だと思う。大泉洋は、言動と文体優先で、原作がやたらしつこく書いている「俺」像を無視している点がナイスだと思う。因みに原作で作家が主張する「俺」は風貌の説明部分だけ切り出すと、ゴッドファーザーヴィトコルレオーネを肥らせて下品にしたチンピラだ。あのセンスを無視したと言う一点だけでもこの映画はキチンと評価されて良いと思う。
高田は、原作ではそんなにくどい説明が無く「何があろうとマイペースで空手が強い」て事で、松田龍平がキッチリ演じてくれている。
このペースで周りもライトな感じで固めていけば少なくとも4.0は出していたと思う。
問題はね、小雪さんと、西田敏行さん。好きな役者さんなんだけど、原作ではキャラクターイメージが、ほとんど表現されていない薄~い存在なので、スクリーンに再現て目で見ると、色の濃い役者さんはどうしてもやり過ぎに映ってしまう。
ま、これがマイナスの主な理由です。
2に書いたんだけど、2が1作目なら主役2人と、ゴリって時点で4.0は堅かったです。

ジャッカル