「何てクオリティの低い映画ざましょ」映画 怪物くん 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
何てクオリティの低い映画ざましょ
藤子不二雄Aの代表作である人気漫画。
昔、アニメは見た事ある。
嵐の大野主演の実写ドラマは見た事ない。
それを踏まえた上で、ドラマの映画版の鑑賞。
きっとこの映画版は、幼稚園児かドラマを見てた人か嵐ファンの為に作ったのだろう。
まさか、一般の映画ファンに向けてではあるまい。
だとしたら、舐めきっている。
話は幼稚な漫画。
元々漫画だが、特に集中して見ていた訳でもないのに、話が分かるのはオッドロキ!
脚本の巧みさか演出の巧さか?(皮肉です)
美術もCGも陳腐。
敢えてクオリティを無視して、漫画の世界を忠実に再現しただけなのだろう。それなら言う事ナシ!(これも皮肉です)
怪物くん、ドラキュラ、狼男、フランケンに扮した4人はハマり役とか言われてたけど、本当にそう?
ただコスプレしてコントしているようにしか見えない。
この映画は幼稚な漫画なのではなく、コスプレ・コント劇なのだ。
TVドラマでは勇気や友情が描かれていたらしく、映画版もワガママだった怪物くんの成長が描かれているが、コスプレ・コント劇と劇場時3Dだった為それを意識した画面作りの中に埋没し、印象に残らない。
松岡と稲森いずみの関係性はこの映画の泣かせポイントなのだろうが、TVドラマを見ていないと何のこっちゃ?
上川隆也演じる悪役も悲劇的な役回りなのだろうが、それが全然伝わらない。
劇中でドラキュラが「何てクオリティの低い口喧嘩ざましょ」と言ってたが、「何てクオリティの低い映画ざましょ」の間違いざましょ。
今の日本映画界、こんなのが映画になって興行30億も稼ぐんだもんなぁ…。
もう安易な漫画の実写ドラマ化→映画化は止めてほしい。
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