「藤子不二雄A先生を偲んで」映画 怪物くん 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
藤子不二雄A先生を偲んで
藤子不二雄A先生2022年4月7日死去
享年88
2011年初公開作品
2010年日テレで放送された連ドラの劇場版
両方とも既に一度は鑑賞
原作は『忍者ハットリくん』『少年時代』の藤子不二雄A
監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ゴールデンスランバー』『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』『殿、利息でござる!』『決算! 忠臣蔵』の中村義洋
脚本は『アフロ田中』『映画 妖怪人間ベム』『小野寺の弟・小野寺の姉』『信長協奏曲』『響 -HIBIKI-』の西田征史
怪物ランドのプリンスが国民から国王就任を反対され怒って拗ねてかつて武者修行で訪ねた人間界に家出する話
お供にお馴染みのドラキュラと狼男とフランケンを引き連れて
辿り着いたのは目的地のかつてお世話になった市川姉弟が住む日本ではなくインドのようなカレー王国
伝説のカレーを食べるため勇者として反乱軍に拐われたという女王と王子を救うことになった怪物くん一行
なぜかカレー王国の女王と王子の姉弟は市川姉弟とそっくり
女王を連れ戻した怪物くんだったがヴィシャールこと岩石男に騙されていだことを知ることとなる
なんやかんやで怪物くんはデモキンと協力し岩石男を退治しピラリとカーはカレー王国のトップに返り咲きめでたしめでたし
怪物くんは念力使いで手足が伸びて顔を自由に変えることができ火を吐く能力
オープニングは大野くんが歌う藤子不二雄A先生作詞アニメ怪物くんのオープニングテーマ
エンドロールは嵐
ジャニーズ色が強くアイドル嫌いなめんどくさい人には向いていない
原作者は高評価のようだが頭が固い原作厨にも向いていないだろう
CGのレベルはハリウッドの足元にも及ばないかもしれない
だが僕が子供の頃やそれ以前の特撮映画に比べたら革新の進歩で子供騙しとは言い過ぎ
すぐに童心に帰ることができるこころが広い大人ならそれなりに楽しめるはず
まっ娯楽作品としてはまあまあかな
多額の資金を投入し製作された劇場版
カレー王国は贅沢にもインドでロケ
カレー王国の国民は全てインド人風に黒塗りした日本の役者だという
モスラなどでもお馴染み特撮邦画伝統的手法
今の時代だとこの国のほんの一握りしかいない連中が炎上と称するいちゃもんをつけてくるところだが当時はセーフだったのだろう
言葉の問題もありめんどくさかったのかもしれないが現地のインド人俳優の皆さんに任せて欲しかった
怪物くんのレギュラーメンバーを交えたボリウッドダンスを観たかった
北村は想定の範囲内だったが川島もインド人っぽくなっていた
山口くんにまともなセリフはなかった
ある意味チェホンマンより酷い
金魚のぎょぴちゃんだって喋られるんだから山羊顔のドラゴンだってそれくらいの知性があっても良かったのではないだろうか
わがままでカレーが大好きで特殊な能力を持つ怪物ランドのプリンス怪物くんに大野智
「〜ざます」怪物くんの家来ドラキュラに八嶋智人
「〜がんす」怪物くんの家来オオカミ男上島竜兵
「フンガー」怪物くんの家来フランケンにチェ・ホンマン
カレー王国の女王ピラリに川島海荷
カレー王国の王子でピラリの弟カーに濱田龍臣
怪物ランドを捨てカレー王国を乗っ取りヴィシャールと名乗り王を目指す魔物岩石男に上川隆也
反乱軍のリーダーのサニルに北村一輝
怪物ランドからカレー王国に連れてきてしまったドラゴンの声に山口達也
市川姉弟が住む地元のお巡りさんに三宅弘城
怪物くんのライバルで悪魔族のデモキンに松岡昌宏
デモキンの恋人でデモキンが復活を目指すデモリーナに稲森いずみ
怪物ランドの爺やに半海一晃
怪物くんの父で怪物ランドな国王でもある怪物大王に鹿賀丈史
わがままでも責任感があるならセーフらしい
たしかに一理ある