劇場公開日 2011年3月5日

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「天は人の下に人を造らず」アメイジング・グレイス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5天は人の下に人を造らず

2012年10月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

18世紀イギリス、奴隷制度廃止を訴えた政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの実話に、名曲“アメイジング・グレイス”の誕生秘話を絡めた歴史感動作。

幾多の困難や障害に直面しながらも、長年戦い続けたウィルバーフォースの功績は讃えられるべき。
映画としても、若者が世の中を変えようとする物語(しかも実話)は、夢と希望に溢れ、爽快だ。
欲を言えば、迫害を受ける奴隷たちの描写もあれば、もっとメリハリ付いたかな、と思った。

ほんの数百年前まであった奴隷制度。
人が人を金で買い、こき使う。
人類の歴史においても、愚かで恥ずべき汚点である。

映画はウィルバーフォースの姿を追い、“アメイジング・グレイス”は彼を支えた曲と位置付けられている。
その歌詞は実に意味深く印象深く、全文表記しておきたい。

♪すばらしき神の慈しみよ
なんと美しき響きか
こんな悪人まで
救ってくださった
道を外れた私を
見つけてくださった
見えなかった目も
今は開かれた

近大