「事実は小説よりも奇なり。」フェア・ゲーム みっどないと・シネマさんの映画レビュー(感想・評価)
事実は小説よりも奇なり。
この映画の内容は世間で周知されているように、対イラク戦争に持っていくために、大量破壊兵器があると固執したブッシュ政権の内幕と、組織内の政治的な動きにより情報が操作された模様が描かれている。
組織の中では、やはり全員が右と云えば、その中で一人左と云うものはスポイルされる。 そして上層部はどうしても、その上が求めている答えを用意しょうとする。
組織が巨大であればあるほど生まれやすい弊害が如実に現れている話で、色々な情報を吸い上げる中枢で正しい判断と収支選択の機能が作動しない怖さ、それらのものが偏った方向に行けばどのような結果になるか、ひとつのバイブルとしてみることが出来る。
ドキュメント・タッチで撮られており、緊迫感あふれるストーリー展開にとても効果的で、抽入されるニュース映像などがさらにリアル感を生む。
ナオミ・ワッツは相変わらず魅力的で確かな演技。
ショー・ペンも存在感たっぷりで魅せる。
こういった映画が作られるのも、やはり自由の国アメリカと云うことか。
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