「 真犯人は案外早く見つかった!本編がはじまってから50分!塾生送迎...」悪魔を見た kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
真犯人は案外早く見つかった!本編がはじまってから50分!塾生送迎...
真犯人は案外早く見つかった!本編がはじまってから50分!塾生送迎の運転手をしていたギョンチョル(ミンシク)が犯人だったが、警察の手も彼を追い詰めていたが、単独で追っていたスヒョンが先回りできた。警察が迫ってきたため自暴自棄となり、生徒の一人をビニールハウスで犯そうとしていたギョンチョル。そこをスヒョンが襲ったのだ。このまま殺してしまうのか?と思いきや、彼は警察内部から手に入れたGPSのカプセルをギョンチョルに飲ませ、泳がせることにしたのだ・・・
ギョンチョルが殺人を犯しそうになったら、スヒョンは先回りして制裁を加える。昔の仲間のところに戻ったときにも寸でのところで相手にダメージを与える。執拗なまでに犯人を追いつめていこうとするスヒョン。やがて警察もスヒョンの犯行に気づき、義父であるチャンを説得しようとするが、彼にはもう止められないほど暴走していたのだ。やがて自分がGPSカプセルを飲まされていたことに気づき、復讐しようとする相手の身元も把握したギョンチョルは薬店を襲い大量の下剤を手に入れ、その足でジュヨンの家族に狙いを定めた。
復讐の連鎖というより、復讐の虚しさを訴えてくる作品。残酷なシーンには遺族の痛みまで伝わってくるのだが、暴走したスヒョンが犯人よりも悪魔のように見えてくる仕掛けになっている。ジュヨンの妹まで殺され、勝ち誇っているギョンチョル。最後の仕事を終え自首してしまえばもうスヒョンには手出しもできまい!と考えた野獣であったが、スヒョンはさらに復讐を企てようとする。野獣を殺したところで何も得るモノはないのだ。しかし、最後にスヒョンのとった復讐は・・・ギョンチョルの家族を彼のアジトへとおびきよせ、機械仕掛けのギロチンを使い、家族の手によって殺させるのだ。見事に復讐を果たしたスヒョン・・・しかし、すべてが虚しく、愛する者たちは誰も戻ってこない虚しさに耐えられず号泣するラストシーンが痛々しい。