「少年ものは良いな~。」がんばれ!ベアーズ 鈴木公成さんの映画レビュー(感想・評価)
少年ものは良いな~。
映画「がんばれ!ベアーズ」面白かった。
元マイナーリーグ選手、現清掃員という落ちぶれた男が弱小少年野球チーム強化を任されるという内容。
子供達はおデブ、黒人、英語分からない子等、十人十色。全員ヘタ笑。
そこに女の子のピッチャーとセンス抜群の不良が加入して…という。
ほっこりしたね
途中で11才のエースの女の子が監督に恋心を寄せて「二人で映画見に行ったりしたい」とか言い出すんだけど「俺みたいな男に関わるんじゃない!」とか言って突っぱねられる。女の子は「わかったわ」とか普通を装うんだけど去りながら涙をこぼす。というシーンが印象深かったね
最終的にはこの二人の関係は「次のシーズンではバッティングを教えて!」とかいう感じで普通の監督と選手という形で落ち着く。でももしかしたら今後どうなるかなと思わせるような終わり方だね。もっともこの子の母親は主人公の元恋人なんだけども笑
チーム全体の話としては、みんな頑張って上達するんだけど、やっぱりそこまで強くなれなくて、ある試合でどうしても勝ちたかった主人公はセンス抜群の不良の子に他の子の守備範囲も守らせて活躍させる。その子は打撃でも活躍し結果勝利するんだけどみんなの心が離れてしまう。
これではダメだったんだと感じた主人公は最後の大事な試合で勝てそうだったのにヘタな補欠の子達も出場させる。大人たちの反対もあったが「全員出場させるんだ!」と押し通す。結果その子達も活躍するが、最終的には負けて優勝を逃す。でもこれでも良かったと思わせるラストだ
テイタム・オニールのあの色っぽさは、本当に監督が好きで愛人になりたがっているのか、あるいはシンママの母親のために仲を取り持つべく、きっかけとしての映画への誘いなのか、そこ、わざと曖昧にさせるところが絶妙でした。
不良くんをチームに引き入れるための「ゲームセンターでのエアーホッケー」の賭けでも、テイタムはわざと負けたんでしょう。そして「ローリング・ストーンのコンサートに付き合うからチームにも入ってくれ」という大人びた駆け引きをやる。そんなテイタム像はやはり「ペーパームーン」譲りだと思いました(笑)
突然コメント失礼しました。
きりん