「観終わってもまたすぐ観たくなっている、魔法の映画!」トスカーナの贋作 ひーころさんの映画レビュー(感想・評価)
観終わってもまたすぐ観たくなっている、魔法の映画!
一言でいえば中年のおじさん、おばさんが夫婦のふりをしてぶらぶら散歩するお話。
最初は仲良し夫婦だったのに、だんだんお互いの結婚生活の不満があふれ出し、ぶつけ合い、喧嘩になって…
こんなにも男の言い分、女の言い分、が本音で生々しく描かれている映画は初めて見ました。
男から見ためんどくさい女ってこんな風に映ってるんだ、とか、女から見たわからずやな男ってこんな風に映ってるんだ、って自分を反省したくなってしまいます。
何十年も一緒にいても、会ったばっかりでも、“わかってくれない”って思うということは、男と女はやっぱり別の生き物で、わかり合うことはできないんじゃないかと思い知らされる。
でもわかり合えなくても、思いやることができればずっと一緒にいられるってことも気づかされる。
結婚とは?男と女って??夫婦とは???本物と偽物の違いとは????などなど、トスカーナを一日ぐるぐるまわって旅をしながら、頭の中もぐるぐるまわってしまう、そんな不思議な映画です。あと2~3回くらい観たいなぁ。
まだまだ結婚という世界に足を踏み入れるまでにだいぶかかりそうな私にとってはいい人生勉強になりました。
必見!だけど、いったん映画の世界に入り込んでしまうと、お互いの不満が噴出して帰りには喧嘩になりそうなので、同性同士かおひとり様で観に行くのがいいかもしれません。笑
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