「スパンキング嗜好の保安官助手」キラー・インサイド・ミー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
スパンキング嗜好の保安官助手
二重人格で殺人鬼が内に潜んでいる保安官助手のルー。ジョイスはルーと二人でセントラル・シティを出たかったため、町の実力者コンウェイの息子エルマーから金をせしめようとしていた。しかし、ルーはエルマーとジョイスを殺し、相討ちしたかのように偽装工作した。ハワード郡検事はルーを疑いつつも、前科のあるジョニーという青年が逮捕されたことで一旦疑いを捨てる。しかもジョニーは拘置所で自殺。
殺人の動機は何だったのだろう?ルーにはもともとエイミー(ハドソン)というステディがいたのだが、ジョイスとの逢瀬を繰り返すうちに、ジョイスへの愛憎が増していったのだろうか。嫉妬深そうでもあるし、カッとなったら我を忘れるタイプでもある。しかし、ことを終えるとかなり冷静になるし、証拠を残してしまった後も何とか取り繕ったりする。ジョイスにもエイミーにも尻へのスパンキングを繰り返すが、それは幼少時に母親にもしていたことであった・・・マザコン?
一人の浮浪者が犯行現場を目撃したためルーをゆすりに来る。金を渡す約束の日、ルーはエイミーを殺し、それを浮浪者が殺したんだと追いかけ、やがて駆けつけた保安官によって浮浪者は銃殺される。
そしてラストは保釈中(?)のルーの自宅に検事や保安官仲間がやってくる。同行していたのは生きていたジョイス。ジェシカ・アルバの顔が悲惨なことになっていた。そして、ルーは彼女を刺し、保安官が彼を撃つ。家には可燃液体が撒かれていたため、あっという間に燃え上がるという結末。
誰にでも潜んでいる可能性のある殺人の衝動!とも言うべきか、とにかく変わった内容の映画ではあった。多分、ジョイスとの出会いのシーンでお互いに殴りあってたのが、彼の内なる凶暴性を引き出したのだろうけど、それでも普段はまともな人間のままだったし、とにかく怖い二重人格。