劇場公開日 2012年3月24日

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「繋がるということ」僕達急行 A列車で行こう よしたださんの映画レビュー(感想・評価)

1.5繋がるということ

2016年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

幸せ

 鉄ちゃん二人が出会い、それぞれの恋や仕事に変化があり、とストーリーは何ということはない。
 松山ケンイチと瑛太の演じる二人の若者が、湿り気のないさらさらとした雰囲気。この二人の息を合わせた演出がいい。
 仕事以外にさまざま趣味や嗜好を持つ人たちがいて、どこでどんな出会いがあるかも分からない。
 大切なことは、どれだけたくさん繋がっているかということではなく、どんなことで繋がっているかということ。
 このことを最も強く感じるのが、瑛太が見合い相手に振られるエピソードである。見合い相手の女性も瑛太のことは好きなのだが、自分が瑛太には相応しくないと考えて、交際をやめることにする。
 相手との繋がりについてよく考えれば、自分から身を引くべきだという結論を出せるこの賢い女性は、母親の幸せを願って次の行動に移るのだ。
 優しいだけで、周囲への影響力など持ち合わせていなさそうな二人の青年が、自分たちに繋がる人々に変化を起こしていく。

佐分 利信