「すごかった」ブラック・スワン 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごかった
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当時はそんな言葉はなかったのだが今にして見返すと、子供を自分の所有物のように扱う毒母映画だった。そんなお母さんの呪縛を離れてバレエの狂気に飲み込まれて、一瞬の上演に全てを掛ける、その踊りは誰もを圧倒する素晴らしいものだった、というような儚くも美しい物語だった。
だらだらと人生をぬるく生きるくらいなら全てを一瞬に掛けて全部燃やし尽くしてしまう方がいいんじゃないかと思うことがある。そんなの怖いしそもそも能力もない、だらだらと地味に生きることを選ぶので、このような圧倒的な生き様を見せつけられると感動する。オレ自信何一つ厳しいことを経ずにだらだらと中年になってしまった。
見るのは2回目で午後のロードショーでかなりカットはあったようだ。特に逆剥けを引っ張るとどんどん長くなる一番怖い場面がなかった。それでもすごく感動した。
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