「なかなかよかったけど、ブラック・スワンは踊れてないと思う。」ブラック・スワン Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
なかなかよかったけど、ブラック・スワンは踊れてないと思う。
この映画の主人公の、白鳥しか踊れない、実力派の色気のないバレリーナって、ナタリー・ポートマン自身のことではないのかな?
映画界における、ナタリー・ポートマンの立ち位置とそっくりです。
ダークなイメージはまったくないし、すごくきれいだけど、色気がまるでない。
この映画でも、エロいシーンがけっこう入っているのだけど、まったくエロさがないし、無理やりやっているようで、むしろ怖い。
おとうさんではないけど、「けしからん、そんなエロいことはおとうさんが許しませんよ。」と言いたくなった。
これだけ、以前のイメージを壊せば、ナタリー・ポートマン自身もこの映画のラストシーンみたいになるかもしれない、ということを言いたかったのだろうけど、イメージ壊れてないし、この映画みたいに、ブラック・スワンは踊れてないと思う。
全体的に言うと、この映画はおもしろいというより、怖かったです。
できがいいのか、悪いのか、わからないホラー。
「おろち」(2008)を思い出した。(「おろち」の方がだいぶおもしろかったけど・・・)
ホラー部分は、夢オチになっているから、一応、体裁は整っているけど、ホラー映画だと思います。
最近ハリウッドで、夢オチがはやっているけど、ちょっとずるい。
なんでもかんでも、夢でした、幻想でしたでは、映像はおもしろくなるけど、見ている方はわけがわからないし、ストーリーもへったくれもない。
エンタメ系の作品なら、別に気にしないし、むしろよくなることも多いけど、有名な映画賞とるような本格派の作品が、夢オチでは、ちょっとさびしいような気がする。
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