「なるほど、熱演」ブラック・スワン gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)
なるほど、熱演
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今まで、自分はジャンルなどでの映画の好き嫌いは無いと思っていた。
しかし、本作を見て、自分が受け入れない作品があることを気づかされた。おそらく二度は見ないが忘れられない一本に出会った。
主人公は主役獲得を夢見て練習に励むバレリーナ。長らく君臨してきたスターに代わる新星としてスワンプリンセスに抜擢される。念願叶った喜び…しかし徐々に周囲に異変が起こっていく、というストーリー。
なんといってもナタリー・ポートマンがハマっている!個人的に「綺麗なだけ」と思っていた彼女(あくまで私個人の感覚)に、感情表現が苦手なバレリーナ役を充てるとは、ナイスキャスティング。
中盤まではいつものナタリーだが、ある瞬間に垣間見せた感情のインパクト!以降の演技にはひたすら感嘆するばかり。エンディングに至るまで、圧倒され続けだった。
減点理由はカメラワーク。バレエシーンはナタリーの上半身アップか誰か足役のトゥのアップのみ。理由は予測出来るが、最初からずっと同じでは飽きも来る。
あと、全く興奮できないエロシーンもいただけない。あんなののためにR15になるなんて無駄も良いところ。確かにナタリーは頑張っていたが、男としての私は無反応だった。
以下ネタバレに
見終わって最初に感じたのは「やられた〜」の一言。
あの一つだけが現実なんて考えもしなかった。最後には良い結末が来ると勝手に信じて居た。
今まで、悲惨な終わり方のスプラッタでも受け入れてきたが、本作ほどネガティブに支配された映画を私は知らない。
正直話を追うのが辛かった。僅かでも希望の要素がある映画でなければ、私はダメであることを学ばせて貰った…
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