「どこまでも今敏のパーフェクトブルー。 役になり切るために欲情される...」ブラック・スワン ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
どこまでも今敏のパーフェクトブルー。 役になり切るために欲情される...
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どこまでも今敏のパーフェクトブルー。
役になり切るために欲情される女になれ、という呪縛に苦しめられながら、ライバルや先輩、母親の過剰な介入に、精神的に追い詰められていく。どこまでが幻覚かは分からない。
皮膚を切り裂く爪、肉体に滲む血痕、幻覚相手に突き立てる刃物、そのどれもにひりつく痛みがある。身体の底からうなりあがる、鈍い痛み。
しかし、欲情される女になれ、で演出家が色々要求したり、それが強迫観念になって自分でも求められるように意識したり、今ではアウトなくだりが満載。歪んだ男の浪漫というか、、、今の時代に女性監督がリメイクするならどうなるだろうか気になる。
それでもナタリーポートマンは難しい役どころをよくぞ高らかに演じ切った。
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