「家族より、世界を選んでしもったんや、ごめん」奇跡 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
家族より、世界を選んでしもったんや、ごめん
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映画「奇跡(2011)」(是枝裕和監督)から。
「鹿児島から「さくら」が260キロで走るだろ?
博多から「つばめ」が260キロで走るだろう?
それが初めてすれ違った時に、起こるんだよ。奇跡が。
すっごいエネルギーが生まれて、
それを見た人は、流れ星のように、願いが叶うんだよ」
九州新幹線の全線開通を題材に、そのすれ違う現場まで行き、
両親が離婚して離ればなれになった兄弟が、
また家族四人一緒に住めるように、と願う物語かと思いきや、
兄弟とも、新幹線がすれ違った瞬間、違うことを願った。
伏線は父親役のオダギリジョーさんが、離れて暮らしている兄に呟く。
「父ちゃんは航一に、自分の生活よりもっと大事なもんのある
人間になって欲しいやげとなぁ。たとえば、音楽とか世界とか・・」
願いごとって、大きければ大きいほど、素敵だな、って感じた。
「家族が一緒に暮らすこと。そんな当たり前が奇跡だった」のに、
もっと大きな大きな奇跡を願った兄弟。
ハッピーエンドなのかわからないけれど、これも神の計らいだなぁ。
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