「腹話術の人形」ペーパーバード 幸せは翼にのって kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
腹話術の人形
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9歳のミゲルは両親を内戦で失った孤児。簡単すぎる手品を披露し、劇団の仲間になろうとするが断られる。そこでエンリケが面倒を見ることになり、1年ぶりにホルヘと再会。やがてミゲルをも参加させ芸人活動をする。なかでも腹話術の人形のような役を与えられたミゲル。戦争も終わり、地味に活動を続けるが、ミゲルの盗癖は治っていない。やはりこれも戦争の爪痕だろうか・・・
地方巡業も順調だったが、軍人が常に内偵を続ける劇団。なにしろ反体制派の連中ばかりなのだから。そんな折、フランコ総統が劇団を観るという情報が入り、団員の数人が色めきはじめる。しかし、ホルヘは息子のようなミゲルに対し親子の愛情を感じ始めていたため、フランコを撃つことより逃亡して幸せに生きることを選ぶ・・・
かつての反体制仲間に用意してもらったニセ旅券などで南米へと旅発とうとするが、ホルヘだけ軍人に撃たれてしまう・・・最後は「パパー」と呼ぶミゲルによって感動するんだけど、どうも反体制派の人々の生き様が描ききれてないので、完成度はイマイチ。最後には紙で折った鳥がいっぱい落ちてくる・・・あ、16歳の少女メルセデス(アナ・クエスタ)の描写もイマイチ。
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