劇場公開日 2011年1月15日

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「役者が背負うものの大きさ」わが心の歌舞伎座 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0役者が背負うものの大きさ

2011年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

歌舞伎の舞台裏が覗けて楽しい。
その一方で、一人の役者が花道を歩くのにどれだけ多くの人の手が掛かっているか、役者が背負うものは大きい。
日本独自の風土に根ざし培われてきた文化が、歴代の名優たちによって現在まで伝えられ残されてきた意義を考えさせられる。
モラルを含めた日本人の美意識が失われつつある現代、歌舞伎は日本人のDNAを誇示する数少ない伝統芸のひとつである。ただのエンターテインメントとは違う。
日本人の心を継承する最後の牙城を崩すようなことをしてはいけない。
歴代の名優と、携わってきた多くの裏方さんたちの努力を無にしないよう、これからも歌舞伎を盛り立てて欲しいものだ。
このドキュメンタリーを見るとそう思うし、そうなるよう皆さんが一生懸命努力していることがわかる。

映画として評価すると、
旋律は綺麗だが、最初から最後まで同じ曲で通されるとさすがに単調で飽きた。

ナレーターは松竹の顔、倍賞千恵子。

マスター@だんだん