「映画らしい映画」SOMEWHERE クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
映画らしい映画
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冒頭から状況が飲み込み辛い映像ばかりだが、そこが映画らしい映画。後から「あれはこーゆー意味か」と反芻する楽しさがある。なのでストーリーよりもカットや演出に醍醐味を感じる。
笑わせてないのに笑わせる演出(2度も出てくるポールダンサー、突然脱ぎだすマッサージ師)とか、意味無さげなカット(石膏で頭固める所)とか、最初から乗ってるフェラーリの意味とか、いちいち気になる演出が散りばめられている。
ストーリーはどちらかといえば淡々としていて、さほど事故も事件も起こらないのだが、父と娘と時々おかん的な感じで、娘がいる男には中々ズシンと来る作品。
娘との時間を大事にしたいけど、目の前にイイ女がいたら仕方ないやん!、でもやっぱ娘大事!、あれ?俺何してるの?何が大事なの?
主役が映画スターだという事から、その現実と理想の差は凡人には分かるまい。凡人な自分には羨ましいとしか思えない。フェラーリ欲しい(笑)
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