「抑制された描写の美しさ。」小川の辺 hiruneさんの映画レビュー(感想・評価)
抑制された描写の美しさ。
映画『小川の辺」を観た。感嘆すべきは抑制された描写の美しさ。叫んだり騒いだり目を引きつらせたりという演出の溢れるテレビや映画作品の中にあって、この作品は実に爽快なまでの清々しさを感じる。殺陣にもこだわった跡を見た。古流の組太刀を基本によく考えられていた。刀の拵えもよかったし、二本差してあるくシーンでは、腰の重さに鞘の中味が金属製だと判り好ましかった(普通は竹光)。近来稀に見るよい時代劇を堪能させていただいた。
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