奇人たちの晩餐会 USAのレビュー・感想・評価
全8件を表示
実にたくさんの「自分」を持っている
投資顧問会社で働くティムはひょんなことから千載一遇の昇進チャンスを得る。その条件とは、社長が開く晩餐会に奇人を連れて披露することだった。
アメリカンコメディの真骨頂であると同時に、実は結構、哲学的な示唆が盛り込まれている良作。
象徴的なのが、ティムと恋人のジュリーが口げんかをするシーン。「あなた、いつからそんな風になってしまったの?」とジュリーに問われティムはこう答える。
「君と居る時の自分と、君と居ない時の自分がいて、君と居ない時の自分であくどい事をやってるからこそ、君と居る時の素敵な自分を創り出すことができるんだ」
僕らは、ティムの言うとおり、実にたくさんの「自分」を持っている。それは多様化した社会の要請のひとつだと思うし、そうでなければ生きることはとても大変だ。
一方で、本作に登場する奇人たちは、ある意味で極めて一面的だ。相手が誰であろうと、状況がどんなであろうと、愚直なほど言行がブレない。
そこがたぶん奇人たる所以であると思うし、金融業界の勝ち組たちは、そんな一面性・不適合性を嘲笑するのだろうが、根源的に不幸なのは果たしてどちらなのだろうか。ただのコメディだけれども、とてもメタファに満ちた作品だった。
スティーブカレルをこんなところで発見するとは
2021年7月11日
Netflixを徘徊中に発見、視聴。
ハングオーバー感がすごいなとひしひしと伝わりました。
スティーブカレルは『マネーショート』で拝見した印象なので、ボケすぎてて笑いました笑
現実にいたらイライラが止まらないだろうなぁと、、、、
ハングオーバーもそうですけど、主人公優しすぎません?
ただ、それだけなら大した映画ではないですが、晩餐会でのバリーの演説は良かったです。
『夢追い人だ』というフレーズにグッと来ました。
ステファニー・ショスタク素敵
タイトルからして、色んな奇人が出てくる晩餐会中心の話と期待したのだけど、違った。奇人を利用し、上司に取り入ろうとした主人公が奇人のお陰で恋人の誤解を招いたり、恋人の仕事相手の芸術家との仲を疑ったりと、話があちらこちらへ行くが、話が間延びしてしまった。オクタビア・スペンサーがちょい役で出て驚いた。
オリジナルが上
ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」がオープニング。いきなり解雇された男が会社を去っていくシーン。そんな光景を見ながらティム(ラッド)は昇進の機会を得る。
オリジナルはちょいと忘れてしまったが、こんなハリウッド色の強い作品とは全く違っていたはず。個性派揃いの中で野生的なキーラン(ジャーメイン・クレメント)が良かった。あれなら女もイチコロ。犯されそうな匂いがぷんぷんなのだ。
前半はかなり面白かったけど、後半になるにつれ、仕事よりもジュリー(ステファニー・ショスタク)が大切だ!となる展開に興味を欠いてしまった。
16年30本目は破天荒でクレイジーなひとりの男が周りと観客を延々とイラつかせる98年のフレンチコメディのリメイク。
16年30本目は破天荒でクレイジーなひとりの男が周りと観客を延々とイラつかせる98年のフレンチコメディのリメイク。
お酒を飲みながらぶっ飛んだコメディを観たいと思ったんだけど、本作はコメディの割には結構筋が通ってて、国税勤めの剥製職人“奇人”バリーの異色さ以外はあまりコメディを感じなかった。コメディというか、天然な性格がゆえに周りを無自覚に狂わせてくる感じ、結構イラつきます(実際巻き込まれる主人公もイラついてばかりだし可哀想(笑))。
そこからどうエンディングにもっていくか、男の友情物語って感じです。まぁ王道コメディなので勿論ハッピーエンドで、ぼけ〜っと観られる感じ。
晩餐会("Dinner" for Schmucks)、という題だけど八割がたその“奇人”と主人公の日常生活におけるドタバタ劇で、メーンである“晩餐会”は終盤満を持してやっと。主人公含む数人の社員が昇進を掛けて社長との“奇人を笑い者にする悪趣味晩餐会”に参加する為により奇な人材を連れてこようとするところからお話が始まるわけです。奇人探しと奇人に付きまとわれる様子が殆ど。
主人公が出会った奇人は国税に勤めるネズミ剥製ジオラマを作るのが趣味の変わった男。この男が主人公の人生を意図せず狂わせていくんだけど、そのうち主人公と奇人男の間に友情が産まれる。。。
お酒飲みながら観てたからか途中くすくすするところもあったけど、コメディのわりには感動要素が多いのでぎゃははと笑う感じではなかったです。普通に良い話。
主人公(奇人に巻き込まれる側)Paul Rudd、めちゃくちゃイケメンだ。シビルウォーのアントマンと聞くとほえ〜って感じ。
あと、ねずみの剥製がとっても可愛くてスチュアートリトルをずっと思い出してたよ。
不覚にも 泣いてしまいました(笑)
コメディです。 もっと掘り下げて言うなら… 頭の弱い人に 「雨が降ってきたから、傘をさしなさい」と傘を手渡したら 刀のように腰にさした、みたいな 笑い話を中軸に映画にした感じ。
会社で出世コースを歩むティム(ラッド)は ボスが毎月開催する 風変わりな晩餐会に出席することになる。 その晩餐会とは、出席者それぞれが 奇人変人をひとりずつ連れてきて、その可笑しさを競い合うという 悪趣味なものだった。 ティムは 誰を連れて行くか迷っていたところ、たまたま車で轢いてしまった中年男性 バリー(カレル)を連れて行くことにするが…。(作品情報より抜粋)
あまりお金をかけていない感じで、期待せずに鑑賞。 前半は 何だかハッキリしない笑いというか、スッキリしない小笑いがつづいて 最後まで観るの面倒くさいなぁ なんて思ってたんですが、タイトルにある ディナーのシーンから バリー(スティーブ・カレル)の笑顔に愛着を感じてきて ティム(ポール・ラッド)との関係に変化がでてくるシーンでは 思わずホロリとさせられて… ヤダ、アタシったら おバカ映画で泣いてるって思ったら、また笑えたりして。
主人公のティムを演じた ポール・ラッド。 よく見かけるけど 誰だっけ?くらいの俳優さん。 『YEAR ONE』や 『40歳の童貞男』などに出演してます。 ハンサムではないけれど、アタフタして頭をかかえるような演技で見せる表情は キュートです・*★。
ティムが 車でひいてしまう男・バリーに スティーブ・カレル。 最近 『ゲット・スマート』を観たところで、“いろいろやってくれる人なんだよね”って 分かってはいたけれど今回も外すことなく 全力投球してくれました。 役に入りすぎて?ちょっとウザいなと思ったのもつかの間、気がつけば カレル・ワールドに引き込まれていました(笑) 近々公開される映画 『怪盗グルーの月泥棒』で 主人公・グルーの声を担当しています (超お勧め!)
ティムの恋人・ジュリーに ステファニー・ショスタク。 キレイな女優さん。 『プラダを着た悪魔』に出演してた人、だそうです。
バリーの恋敵?・サーマンに ザック・ガリフィアナキス。 『ハングオーバー』でインパクトのある演技を見せた彼、今回はちょっと控えめですが、インパクトのある衣装で 笑いをさらっていました。 いっしょに遊びたくなる人です(笑)
おバカなんだけど、いいセリフがいっぱいあります。 皆それぞれの演技(表情)がよくて、ストーリーも悪くないので (多少マニアック部分もありますが) コメディが好きな方にお勧めの一本です。
全8件を表示