「義太夫」蛇のひと kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
義太夫
口車に乗せて生かして殺す。全体的には淡々としているのに、よくよく考えてみると極悪メンタリストだったという話。好きな人だからこそ幸せになってもらいたいと自分は身を引く、才能があるにもかかわらず爪を隠すような人生を送り続けていた今西課長(西島)。違った生き方もできたろうに・・・
行方不明となった今西を探すよう命じられた部下の三辺陽子(永作)は、調べていくうちに謎めいた人物像に迫っていく展開。ではあるが、おぞましい部分は妾の子と蔑まれた幼少期の頃だけだったろうか。親を憎んでいたということも判断が難しいほど若年メンタリストだったからややこしい。
関西弁には難があったけど、ちょっとした魅力もあった西島秀俊。過去の女性関係も見えないくらいに隠れた男色傾向もあったかもしれない。今西に関わった人物の中で唯一被害に遭ってない(?)板尾創路の過去も気になるところだが、それほど好かれてなかっただけなのかな・・・そして、今西の行方に陽子が気づかなかった場合のムロツヨシの今後も気になる・・・
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