ランウェイ☆ビートのレビュー・感想・評価
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田中圭さんが出ているので…
田中圭さんが出ているので鑑賞しました。
話の内容が物凄く物凄く駄作なのですが、ケータイ小説が原作とのことで。
バカにするわけじゃないんだけれど映画館で見てなくて良かった~と心底思いました。
色んな事件詰め込みすぎてるくせにトントン拍子で解決しちゃうんですもの。
しかも、主人公が天才的なデザイナー扱いされるくせに作品が平凡だし何より主人公が着る服が似合わない&ダサい。
主人公を演じた俳優さんに華がないのでカリスマ性も感じませんでしたね~
こーんなつまらない映画あるんだ…と思い星つけるのも戸惑いましたが、好演でしたので星は田中圭さんにつけます。
彼がいなかったら間違いなく途中でやめていました。
見つめたのは、「LIVE」
「NANA」でその名を知られる大谷健太郎監督が、桜庭ななみ、瀬戸康史を主演に迎えて描く、青春映画。
物語全編にわたって、荒々しさが際立つ作品である。強引に展開を持っていこうとする力技、説明を序盤に一斉に畳みかけ、後半を観客の想像と、妄想にお任せしてしまう、放任主義が貫かれている。
だが、本作においてその演出は間違っていない。なぜならば、この突っ走っていく選択にこそ、大谷監督がこれまでの作品でも貫いてきた「青春映画に対する姿勢」が発揮されているからだ。
それは、「LIVE」。一ミリ単位で計算された役者の動きを求めるのではなく、撮影の中で自然と滲み出る空気、熱、幸福感をそのまま掬い取る姿勢である。
後半で存分に観客を楽しませてくれる「ランウェイ」でのショーの一幕。ここに、監督の強いこだわりが結実している。華麗に舞い、笑顔を浮かべてランウェイを闊歩する人間達。その裏で、思わぬ風に、ふわっと微笑む役者の素顔。カメラが離れた一瞬、思わず浮かべてしまった気の抜けた真顔を余す事無く切り取り、物語にぶち込んで行く。
そこから生まれるのは、物語の本筋から離れた「生身の人間」が作り出す情熱、生々しさ、そして「今、この時」という、かけがえのない世界。作り手が物語という舞台を使って本当に描こうとしているものが一生懸命に主張している秀逸なシーンである。ただただ、嬉しい。胸に迫ってくる。
「NANA」で力を注いだライブシーン、「ラフ」で熱心に追いかけた水泳の対決。ここに繋がる「嘘じゃない、熱さ」の集大成ともいえる本作。大谷青春映画群にまた、わくわくさせる「LIVE」が加わった。
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