「瀬々監督の出世作」ヘヴンズ ストーリー アヤックスさんの映画レビュー(感想・評価)
瀬々監督の出世作
ピンク映画を10数年取り続けた後、娯楽映画で一定の実績を収めた瀬々監督が、ようやく自分の表現したいことを、限られた予算の中ではあるが、実行できたのが本作品。
これ以降の瀬々作品の多くに現れる、「犯罪加害者への被害者の復讐は正義なのか」という重く難しい問いかけと、「正者が死者に思いをはせ、死者も正者に思いをはせている」という瀬々的死生観が凝縮されており、4時間30分が長く感じない。
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