「物語が一つのまとまりを見せて動き出すのは第4章から。サトは何でこん...」ヘヴンズ ストーリー yonda?さんの映画レビュー(感想・評価)
物語が一つのまとまりを見せて動き出すのは第4章から。サトは何でこん...
物語が一つのまとまりを見せて動き出すのは第4章から。サトは何でこんなストーカー行為してんのかと思っていたらトモキを焚きつけるのが目的だった。1章でオシッコ漏らしてたのはそういう意味か、幼い心の中で復讐しようとする気持ちがあったのだ。
自分の復讐相手は既に自殺しているからTVで見たトモキの復讐を手伝おうとする。復讐する方とその相手のどちらをも監視していた。
抜け殻を虫の死体と呼ぶハルキの父は復讐代行業。巡り巡ってこのハルキの父の持つ拳銃が新たに生まれてしまった復讐劇に使われることになる。ここにも奇妙な縁がある。
見知らぬ他人に理由なき殺人をしたミツオに見知らぬ人から向けられる銃口。金よこせとか場当たりで意味もなく発射された銃弾。これが引き継がれて、今度は理由ある殺人に使われる。
愛と憎しみと罪と罰と。死と生。この世とあの世。
テーマが多くてまとめられるものではないけど、映画の中での関係性で誰が誰を思うという事の変遷、心の拠り所の話ではないかと思った。
サト→家族→トモキ
トモキ→家族→復讐→新しい家族、ここにサト→復讐
恭子→ミツオ
ミツオ→恭子→復讐
人は心の拠り所を失くしては生きていけないということを思った。
コメントする