女たちは二度遊ぶのレビュー・感想・評価
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目の前で笑ってくれるこの女を大切にしよう
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映画「女たちは二度遊ぶ」(行定勲監督)から。
オムニバス小説の映画化で、5人の女性が登場するが、
映画だから、最後にこの5人が、どこかで交差していると
もっと面白いのになぁ、と思いながら、観終えた。
「どしゃぶりの女」「自己破産の女」「夢の女」
「平日公休の女」「つまらない女」
やはり一番興味があったのは、
長谷川京子さんが演じた「つまらない女」。
一所懸命に話すのだけれど、面白くなく、疲れる。
どこにでもいるような女性だけど、
意外といないのかもしれないな、とメモをした。
自分の話をしゃべりっぱなし、という女性は多いけれど、
ちゃんと相手の反応を気にして話す女性は少ない。
物語、冒頭「私、本当に、話すの下手だよね」の台詞が
妙に引っかかった。
さて、気になる一言は、ユースケ・サンタマリアさん演ずる
主人公の小説家、の気付き。
「つまらない女」を書いていたはずなのに、最後は
「目の前で笑ってくれるこの女を大切にしよう」と。
「おかえり~という声のない生活」に寂しさを感じ、
あまり刺激的ではない「つまらない女」が気になりだし、
「こんな僕を必要と思ってくれる人」と悟る。
温かい気持ちになった「つまらない女」であった。
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