「裁判は勝ち負けではないからね。壁に耳あり障子に目ありな映画」ステキな金縛り コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
裁判は勝ち負けではないからね。壁に耳あり障子に目ありな映画
内容は、若くして弁護士の父親を亡くした自信の無い駄目弁護士の娘北条と無実の罪で打首にされた落武者更科六兵衛が、同じ無実の罪に向き合う矢部五郎を弁護し自信を取り戻すまでの法廷内ドタバタコメディ。好きな言葉は『ごめんなさい』『もっと早くその言葉が聞きたかった…』裁判の行き詰まりから家庭内不和に発展して感情にまかした言葉で相手を傷付け謝罪する場面。そして落武者に『自信が足らぬ。自分を信じずして誰が信じられるか?!』と言われ一度も聞こえなかった父の声を最後には法廷内で聞き同棲相手ともよりを戻せ自分に自信を取り戻す時には、もう六兵衛の姿は見えずこれからの未来に向かうエンドロールは元気をいただきました。死のメタファーとしての落武者は必要無くなりそれでも守護霊として父と共に見守ってくれてる『1人ぢゃない!』と自信を持って発言してする姿は伝えたかった事の一つなんだろうなぁと感じました。好きなシーンはエンドロールの最後に肖像画更科六兵衛が笑って無念を晴らせた所でも成仏はしないと写真に映り込む場面で非常に強い優しさと主従関係が結ばれていてホッコリしました。感じた事はやはり死んだ被害者から証言を得られればどんなに冤罪や間違いや無念が氷解することが出来ると思うとたらればながら面白さを感じました。
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