うまれる(2010)のレビュー・感想・評価
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望まれて生まれてくる子ども達の映画
様々な世代の男女に観てもらいたい映画であると同時に、
場合によっては、人を傷つける映画でもあると思います。
命の誕生につきあう。静かな感動を貰えます。自然と涙がこぼれ落ちます。そして今ここにこうして在ることをしみじみと噛みしめたくなります。
障害を持つ子を中心にして家族の絆を深めている夫婦。続編ではその成長をこの作品に引き続き見守れます。
授からない命を医療の力で得ようとしても授からなかった夫婦。
授乳する前に、旅立ってしまった赤ちゃん。
子を”作る”、”計画出産”などという言葉が普通の交わされるようになった今でも、こちらの思い通りにはいかない命の神秘。やはり究極は”授かる”ものなのだろうと思います。
そんな夫婦達の中で、御自身の生い立ちから、子を持つことに葛藤しながらの出産。
だったら妊娠しない工夫をするべきなのに無責任な!と思ってしまいます。結果的には産み、二人とも親の顔になっています。「良かったね」で締めくくられるるるものの、ドキュメンタリー的な予定調和。
そんな彼らの顛末に安堵させられ、感動しながらも、ふと考えてしまいます。
「なんで俺を産んだんだ」と言いたくなるような扱いしか受けてこない子ども達もいます。
障害を持っていたって我が子であることには代わりはないけれど、かわいい、自分の命と引き換えにしてもかまわないくらいに思っていても、同時に受け入れがたい想いを抱えている方もいます。
否、障害を持っていなくとも、様々な理由から我が子を受け止めきれない方もいます。
本来”授かる”命が、”作る”ものになって、まるで子どもがブランドバックやアクセサリーのように親のステータスを飾るものになってしまっている方もいます。
同じシチュエーションでも、その想い・言動・生き様は家族ごとに様々です。
この映画に出てこない家族の現状が、ちらちらして、苦しくなってきます。
ドキュメンタリーとはいえ、監督・制作陣の意図によって選ばれ、出演を承諾して下さった家族の記録を、監督が編集した映画。だから、出演者への配慮もあるし、監督の想いが全編を覆うのは当然なのでしょう。
とはいえ、あまりにもポジティブすぎて、光が充ち溢れすぎて、苦しくなってきます。
監督の踏み込み方が足りないのか、出演家族への配慮なのか、2年も取材した割には、各家族に起こった出来事をニュースのように切り取ったものを繋ぎ合わせただけのように見えてしまいます。制作陣の葛藤すら見えてきません。ご家族に寄り添い、ともに葛藤しているようにも見えないのです。
命の讃歌は大切なものだけど、それだけを押し付けられても。
通り一遍的な賛歌に息苦しさも覚えます。
特に、胎内記憶とか、「旅だった命がお空からみているよ」と言うくだりは、感動するものの、ドキュメンタリーとしての質を落としているんじゃないでしょうか。ドキュメンタリ―として制作するのなら事実だけで勝負してほしかったです。
体内記憶を持つ子どもと、持たない子どもの成長を追うだけでも、家族内のコミュニケーション・関係性とか、その子の持って生まれた資質とか、見えてくるものがあるかもしれません。
「お空」の話を、あの夫婦がどう受け止めて、その後を生きていくのかを丁寧に追っていくだけでも、”命”・”授かった子”について、見えてくるものがあるのかもしれません。
「お空」からのエピソードを活かしたいなら、絵本仕立ての、限りなくノンフィクションに近いフィクションとして構成して欲しかったです。
画も、わざとホームビデオっぽくしている?でもそうする必然性が活きていません。
それでもやはり、4家族の生きざまが訴えてくるものがあり、応援したくなります。
と同時に、この映画が表現していないものが気になって、複雑な想いが交差します。
ご家族には☆5つ。でも、映画としては☆なし。
ご家族に配慮すると、低い☆はつけにくいですね。
(何かのイベントで鑑賞したような)
☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 女性にとっての妊娠から出産に至...
☆☆☆★★
※ 鑑賞直後のメモから
女性にとっての妊娠から出産に至る長い時間。
絶えず不安と戦い。やっと出産に漕ぎ着けたとしても、まだその先にも危険は潜んでいる。
4組みの夫婦を、2年間に渡って撮影したこの作品は。それぞれの妊婦さんにとって、不妊・流産・死産・先天性障害とゆう事実が描かれている。
因みに最後の妊婦さんには。幼い頃に母親から受けた、幼児虐待のトラウマを抱えての出産でもある。
4組それぞれが、様々な障害を夫婦力を併せて乗り越えて行く様子を見せてくれる。
本来ならば悲しい事実等を抱えながらも、4組の夫婦共々〝 希望 〟に満ち溢れた未来を見据えており。それが映画全体をハッピーな気分にさせてくれているのが素晴らしい。
個人的には3番目に登場し、苦渋の決断を選択するも。自分の経験を伝える事で、多くの妊婦さんの手助けをする生き方を選んだ、彼女の力強さが心に残った。
2010年11月21日 銀座シネパトス2
職場にて 冒頭、子どもが親を選んで生まれてくる、選んでくれてありが...
強く生きていける、勇気をもらえる作品
うまれる
後味がすごく良かったです
パートナーと一緒に観に行ってほしい映画
公開2日目に妻とふたりで観に行きました。
事情のことなる4組のご夫婦のストーリーを通じて、「いのち」の重さや「うまれる」ことの意味がじんわりと伝わってくる素敵な映画でした。(泣けるけど悲しくない。あったかく幸せな気分!)
お子さんがいらっしゃる方は「生まれてくれてありがとう」という気持ちがきっと湧きますし、これからお子さんをと考えている方には「家族になるってこういうことなんだ!」を感じられると思います。また、すべての方がお母さんお父さんへ「生んでくれてありがとう」という感謝の想いを自然にもてる映画じゃないでしょうか。
ぜひ多くの方に、パートナーと一緒に観に行ってほしいです。
追伸:
僕にとっては、13年前に息子を生んでくれた妻に感謝するとともに、出産前後の彼女をどれくらいサポートできてただろうかと自らの行動をふりかえるきっかけにもなりました。
男性の方にも強くオススメします。
生まれてきてよかったな~。
この映画を見ながら、私を生んだ時、親はどんな気持ちだったんだろう。
ふと、そんなことを考えてしまい、こんなに親を身近に感じたのは、何年振りだろうかなどと、自分でも驚いてしまいました。
知り合いが出ているから。というくらいの理由で、映画館に足をはこんだのですが、思っていたよりも、はるかにすばらしい映画で、不覚にも、涙がほほを伝わりました。私のベスト10に堂々入り込んできています。トップにつけようか、迷っているくらいです。
人が、親のもとに生まれ、親に育てられ、そして、懸命に自分の人生を生きてゆく。こんなに自然で感動的なことはありません。それが、実感できる映画です。
感動しました。
泣くことって、リセットなんですね
子供たちありがとう!!
人生に立ちどまったときに見る映画
日本人みんな観よう
映画に感謝!
30代 1児のパパです
私はいつも家の事は妻にまかせて夫婦の領域を決めていたのですが、そんな自分を恥じ、もっと家庭を大切にしたい、もっと人を大切にしたい。
そう、思わせてくれた映画です。
この映画は出産ばかりではなく、人間全体規模での視野でうまれることを映像として表現し、伝えていました。
作品の監督ならびに製作者の方々は極めて広く深い視野と感受性を持った方々なのだと、感心させられました。
そして、もうなんと感謝を言ったら良いか分からないほどの想いを映画から受け取りました。
半ば強引にこの映画へ連れて行ってくれた妻、娘、私や妻を生んでくれた両親、そのまた両親たち、この映画を産んでくれた製作の方々。
本当に、うんでくれて、うまれてくれてありがとうございました!
見た後に思わず我が子を抱きしめたくなります!
今日から銀座シネスイッチなどの映画館で公開されました!銀座シネスイッチでは平日無料のベビーシッターさんが赤ちゃんの面倒をみてくれるサービスがあるので、赤ちゃんを預けて安心して見ることができるそうです。
映画「うまれる」は、完成前にさまざまなイベントをしていたので、参加していました。
参加者はみんなうまれるということについて深く考えさせられ、イベントは会場全体が涙の嵐でした。
なので、上映される今日を本当に楽しみにしていました。
生まれるということ。
この親のもとに生まれたこと。
授かりたいのに授かれないということ。
いつ呼吸を止めてもおかしくない、障害を持った子に精一杯き合うということ。
命をかけて母親も子も出産に臨むということ。
・・・色々なメッセージを受け取りながら、涙して観ました。
赤ちゃんは世界中の親から、大好きな親を見つけて、この世に誕生するそうです。
私も自分の親のもとに生まれたことの意味を考えながら、私たち夫婦のもとにきてくれた我が子を大切に育てていきたいと思いました。映画を見た後に我が子を抱きしめたくなる・・・そんな素敵な映画でした。
生きるを感じる、すべての人に見てほしい作品
本日、初日公開ということで観に行ってきました!
生きるとは、うまれるとは何か?を考えながらも、帰りには
心がほっと温かくなるドキュメンタリーです。
ドキュメンタリーということで、嘘がなく、素直に感動することができます。
この世にうまれてきているすべての人が観る価値のある作品だと思います。
どこをとっても素敵な作品でした。
素晴らしい映画 もう一度観たい!
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