「なし」マイ・バック・ページ コーヒービートさんの映画レビュー(感想・評価)
なし
最近本作の存在を知り、DVDを借りようかと思案していた矢先、BS日テレでテレビ公開をされました。
原作者の自伝的小説をもとに、あの高度経済成長の爛熟期と同時に、
世界的な大学紛争の時代がどのように表現されているか興味がありました。
画面は室内や室外でも夜間シーンが多く、全体的に暗い色彩に彩られています。
映像もわざと16ミリで撮影したそうで、そのためかざらつき感があり、
私が子供時代に感じた、「あの時代」の
ザラザラして落ち着かなかった感覚を上手に表現しています。
ラスト近く、時系列の説明が無く、予備知識なしで観た人は混乱するのでは思います。
ラストシーンの「泣き」については賛否両論あるようですが、
私としては、「思い出して泣く」若き日々があったというのは羨ましいと思います。
タイトルにも使われているボブ・ディランの曲は、マスターが持っている
ベストアルバムに入っていたのでしょうか、聞いたことがあります。
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