「屈折した正義感」マイ・バック・ページ bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
屈折した正義感
クリックして本文を読む
70年安保の迸る情熱は薄れつつある時期。熱く新しい世界を求めた純粋さは、そこに参加できなかった男たちに負い目を与えたのか?
主人公は距離を置いていた負い目から、活動家もどきにのめりこんでいく。活動家は乗り遅れて追いつこうとするが、そこには培った理論や思想はなく、自分の言葉に酔い次第に活動家になっていく。
当時の学生運動、幼い頃のかすかな記憶はお茶の水の学生・デモ行進・ヘルメット、喧騒と情熱。その後の連合赤軍への怒りと恐怖。
これが入り交じったのもあり、思いのほか適当な活動家の行動に共感できず、むしろ怒りを覚えどうも好きになれなかった。
コメントする