劇場公開日 2010年9月11日

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「本物のストリートミュージシャン」ベンダ・ビリリ! もう一つのキンシャサの奇跡 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本物のストリートミュージシャン

2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 路上生活を続ける障害者のミュージシャン、スタッフ・ベンダ・ビリリ。ギタリストのリッキーが中心となって同じく障害者である仲間とともにストリートミュージシャン。歌の内容は、彼らの生活を素直に歌ったもの。この歌詞がストレートで彼らの生き様が伝わってくるのだ。ライブで見たりすると意味もわからないかもしれないが、情熱だけは伝わってきそうだ。障害ということに対してはそれほど気にしてないようだけど、路上生活を強いられるコンゴの社会をそれとなく批判している。

 映画のスタッフが空き缶に弦を張っただけの手作りの楽器で演奏する少年ロジェを彼らに引き合わせ、すぐに気に入ったリッキーはメンバーに参加させ、そのまま続けることになった。頓挫はしたものの、アルバムを完成させ、ヨーロッパでCD発売。そしてヨーロッパでのツアーを大成功させる過程を描いている。最初は音もこじんまりしていたが、やがて迫力あるバンドに様変わりしていくところも見どころ。

kossy