「娘に銃口を向ける父親のやさしい配慮にも泣いてしまった。」キック・アス aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)
娘に銃口を向ける父親のやさしい配慮にも泣いてしまった。
米で大ヒットし、日本でも単館上映だったのが立ち見も出るほどの盛況で拡大上映された。よかった。
コミックオタクの平凡な高校生デイヴが緑と黄色のダサいコスチュームを着て、街の悪人たちの前に立ちふさがる。
「スパイダーマン」のオマージュのようだが、デイヴには特殊能力も格闘技術もない。
あるのは、打たれ強さだけ。
でも、ギャングたちを前に、正義の主張をする勇気は、かっこいい。
一方で、「バットマンとロビン」のオマージュでもある中年男と11歳の少女の父娘。
「子連れ狼」で拝一刀が大五郎に手鞠と日本刀どちらかを選ばせるシーンが頭に浮かんだが、少女は父を喜ばせるため、お人形よりもバタフライナイフを選ぶ。
娘に銃口を向ける父親のやさしい配慮にも泣いてしまった。
B級テイストだけど、アクションシーンも安っぽさは全く感じない。
場面場面で流れる選曲もいい。
最後に゛切り札゛も現れて、続編も期待できる。
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