シークレット(2010)のレビュー・感想・評価
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ごちゃつかせてる割に
いまいちだった。
話をややこしくする時は、
キャラクターがその分魅力的で
物事にリアリティがないと、
どんどん興味が削がれて、
せっかくのオチも期待を下回ると思うのだけど、
まさにそれで、
まず主人公のビジュアルが胡散臭いホストみたいで
演技もワザとらしかったし、
マフィアのボスも大袈裟、
もう1人の刑事もパッとしない。
ストーリーも奥さんの話し合えば済む事を、
大ピンチの時にやるなよ!という感じだし、
謎の犯人との電話での性生活の会話も馬鹿らしかった。
で、
結局最後のオチも「そうですか」という感じ。
気のせいか会話シーンもカット割り過ぎて
ごちゃついてる感じがしました。
☆☆☆★ ※ 鑑賞直後のメモから 『チェイサー』は面白かったものの...
☆☆☆★
※ 鑑賞直後のメモから
『チェイサー』は面白かったものの、まさか年間ベスト10に入る程とは…。
『シークレット』は、その『チェイサー』のスタッフが再結集した刑事ドラマ。
相変わらず『チェイサー』同様に、「警察は一体何をしているんだ!」状態。
ヤクザも同様に、「こいつら馬鹿じゃないの!」状態。
更に、この夫婦が輪を掛けた馬鹿夫婦。
周りをウロウロする脇役が、割と面白いから。話はそこそこ面白いんだけどねえ。
そしてエンディングへ。
ひょっとして大ドンデン返しを狙っていたのか?
いや何だか最後は、「もう良いよ!」…って感じでしたけどね。
多分、監督は「決まった!」とばかりに。ニッコリと微笑んでいるかも。
2010年9月6日 シネマスクエアとうきゅう
シークレット?
DVDパッケージに、
「チェイサーに次ぐサスペンス傑作‼」
みたいな事が書かれていたので、見なきゃ!と思い、鑑賞。
ん~。サラッと見れて面白かったですよ。でも、後に残るものが無い…
自分の飲酒運転で子供を事故で亡くし、夫婦仲がギクシャクしてしまった刑事が、ヨリを戻そうとするが、ある事件の犯人が妻なんじゃないかと証拠隠滅に奔走する。
これがチョット…
あからさまに怪しい。
そして、韓国映画の特徴のひとつ、どんくさい警察官。ピリッとしたものがないストーリーだとこういう人たちが出て来るとこんなにもイラつくのか…と。
あと、白龍(Vシネの帝王)みたいなヤクザが、
「殺してくれと言わすまで皮を剥ぐ。」とかコワイこと言ってたわりに、甘過ぎる。
もっと、何か…
ん~、面白くなかった訳じゃない。何か、足りないお~ヽ(´o`;
そんな作品でした。
主人公も堀部に、似てるな~。
荒削り、かつ、光り輝く可能性
精緻に、確信を持って、この佳作は作り上げられたといえる端正な魅力が
端々から溢れ出している。今、サスペンス映画で何を見るべきか。これだ。これで、いいはずだ。
物議と賞賛を掻っ攫った韓国サスペンス大作「チェイサー」の脚本家が満を持して送り出す本作「シークレット」は、前者が観る者を心的に追い詰めていく「静」の作品だとするならば、身体の躍動とむさ苦しいまでの衝突で観客を引っ張り込む「動」の作品に位置づけられる。
随所に散りばめられた伏線をスピード感溢れる展開を維持しながらも確実に回収し、飽きのこないストーリーに仕上げることに成功している。
端正なルックスの夫婦を配置し、婦人層を確実に呼び込むマーケティングの確かさ。そこに裏打ちされた暴力と妖艶さの絶妙な構成力。短いショットの積み重ねから作りこまれる緊張感。サスペンスの王道を踏襲しつつ、意欲的に実験的要素をもって挑戦していく、これぞ、これぞ、勢いを増し続ける韓国サスペンス界の可能性を伝える、大いに頼もしさを感じさせてくれる一品だ。
難点としては、その伏線の張り方にあり、勢いのままに付けて、付けて、加えてしまって最後に回収しきれなかった印象は否めない。しかし、それにも増して余りある原石の眩しい輝き。
さあ、サスペンス、何を見ようか。答えは、ここにある。
小規模ながらしっかりした作りの韓流サスペンス
韓国発のサスペンス映画。
裏社会の大物の弟であるヤクザが殺され、その犯人が実は自分の妻なのでは?と疑う刑事の話。
聞いての通り、さして珍しい筋立てでも無ければ大スケールの物語でもない。だがサスペンスの引っ張り方が巧みで、ダレることなく最後まで観られる。
主人公は妻が犯人だと思い込み(なぜか妻は夫に真相を話してくれない)、あろうことか妻に繋がる証拠を次々と隠滅していく。
このパターンで常套なのは、主人公の行動を疑う人物の存在だろう。実際、主人公と仲違いしている同僚刑事が彼を疑ってかかる。
だがこの映画では更に面白いひとヒネリが加えられる。殺されたチンピラの兄——つまり前述の裏社会の大物・通称“ジャッカル”が事件捜査に乗り出すのだ。
フツーの刑事以上にキレ者で裏事情にも通じるジャッカルは、確実に主人公の妻を追い詰めてゆく……目的が“逮捕”でないのは明白です。うーん、怖い。
更には事件の真相を知る“ピエロ”と名乗る謎の人物が、妻に繋がる証拠をネタに主人公を強請(ゆすり)にかけ始め、事態はますます混乱してゆく……。
映画のタイトル通り、事件の鍵を握るのは登場人物らが抱える秘密。
妻は本当に人を殺したのか。
そもそもなぜ、夫に隠れてヤクザに会っていたのか。
また、ジャッカルの目的は本当に私怨を晴らす事だけなのか。
主人公とその愛人が妻に対して隠している秘密とは。
各登場人物が抱える秘密がひとつひとつ解き明かされる度、事件の全貌が少しずつ明らかになってゆく感覚が気持ちいい。サスペンスとしての吸引力も最後の最後まで持続され、「成程そう締めるか」とニヤリ。
けど、主人公に危機が迫った時に必ずT・スコット監督作品か『CSI』みたいな編集(短いカットを繋いだりフラッシュが焚かれたり)になるのは……。緊張感を高めたいのは分かるが、編集がヤカマシ過ぎて何が起こっているかよく分からん(笑)。
また、主人公と妻の不和の原因となった一人娘が、夫婦にとっていかに大切な存在なのか、そこの描写が薄いのは非常に残念。
あとは謎の人物“ピエロ”の正体。こいつは傑作サスペンス『ユージュアル・サスペクツ』の“カイザー・ソゼ”みたいな重要なドンデン返し要素なんだが……途中で正体分かっちゃいました。サスペンスを観慣れてる人間なら割と簡単に見当が付くかな?
だが、なかなかどうして侮れない出来。観て損ナシ!の佳作ですよ。
<2010/10/30観賞>
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