マザーウォーターのレビュー・感想・評価
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日常の中にあるゆるやかでゆっくりした時間をかたどっている。 当たり...
日常の中にあるゆるやかでゆっくりした時間をかたどっている。
当たり前にあるせかせかした日常の中にも、目線を変えれば温かくて、落ち着いていて、些細なことでも幸せに思える、そんな日常がある。
みんないいこと言ってる。背中を押してくれるような言葉。
せかせかしなくてもいいんだよ、そんなに頑張らなくてもいいんだよ、人生楽しいもんだよって感じ。
そんなことをゆっくりした流れで教えてくれる。
日々の気持ちが休まるような癒される作品。これ、好きだなあ。
癒されたい時でも観たいと思えない
かもめ食堂が好き。
でもレビュアーの方たちが書いてる通り、監督が違うのかぁ。
どうりで、、、。
映画の空気感が、疲れた時とか癒す効果を狙ってるのかもしれないけど、それなら別の映画観るかな。
いくら疲れてても、シナリオが間延びしてたら眠たくなるだけだと思う。
かもめやめがねを真似てるキャスティングだけど、それぞれのキャラクターがなんかツンケンしてるというか偉そうというか、かもめ食堂のようなお茶目さがない。
起承転結がない上にキャラクターが好きになれないので、いままでになく辛口にしちゃった。
この感じ(笑)
そろそろスローライフを・・・
『かもめ食堂』『めがね』『プール』を手がけた製作チームが京都を舞台に描いた作品。もちろん、もたいまさこも出演している。それにしてもスローライフ映画はもう飽きてきた。評価だってどんどん下がってくる。
やっぱり何も起きない映画。今までのパターンとは違って、ポプラ(田熊直太郎)という赤ん坊た登場することか。いったい誰の子なんだ?と、途中で寝てしまったことも悔やみつつ、ちょっとだけミステリアスな展開。いや、展開はないか・・・エンディングで、母親らしき人がバーにやってくるが、声だけであり、誰なのかわからない。いやわからなくてもいいのだ。まさか、もたいまさこの子ではないかと疑ってもみたが、違っていてよかった。
豆腐、コーヒー、ウィスキー、風呂
手抜きの実験映画
かもめ、めがねと雰囲気そっくりの作品。 ここまでそっくりで浮き沈み...
ただただ眺めて楽しかったとかタメになるとかじゃない。ある程度人生経...
かもめ食堂、めがね、と同じ制作という事で今作も安定の世界観。 ゆる...
やっぱり、好きだなぁ~
気持ち良い映画
もたいまさこさんの「いつものやつ」です
私、もたいさんのファンなんです\(//∇//)\
もっと言ったら「やっぱり猫が好き」の大ファンで……
常に、あの深夜番組の夢再び!と思っているもんですから、どーしても『もたい・小林ペア』の作品はチェックしちゃうんですねー
でも今のお二人の作品には、あまり大笑いというものが無くって(−_−;
なんとゆーか、かやの姉ちゃんもキミちゃんも『スローライフ女優』になっちゃって、あの頃の「うち等、陽気な三人姉妹♫」はどこいっちゃったの?って感じですヽ(´o`;
でも、ま、いいんです。
この作品を観て「久しぶりに銭湯に行きたいな~」とか「充填豆腐じゃない、水槽で泳いでる?お豆腐は美味しさが違うんだろうな~」とか思って、それを次の休みの日に実行してみる。
『こんなん、やってみたい映画』ってのも立派に意義があると思うんです。
だってそれは、『こんな風に生きてみたい』につながると思うから……
この作品、布団の中で観始めて、ラストを観る前に眠ってしまう様な、眠りにつく為のヒーリング作品でいいと思うんです。
途中で眠る=駄作ではないです。
だって「最後まで観て作品のメッセージをうけとらなきゃ!」なんてプレッシャー感じてたら癒しにはなりませんもんね
ストーリーも雰囲気も荻上直子監督的映画第2弾
観客が何を感じとるか、判断を委ねられている作品。ただ『しあわせのパン』のように進化すべきだ。
頑なに『かもめ食堂』のスタイルにこだわり続けるプロデューサーサイドの作品。そのワンパターンぶりは不動です。今回も見事にヤマナシ、オチナシで一本の作品世界をまとめ上げました。ゆるゆるな展開には、猛烈に好き嫌いが激しく別れるところ。説明を極力省いて、観客が何を感じとるか、判断を委ねられている作品なので、小地蔵もおいそれとつまらないとは言いがたいのです。
確かに、本作はよく観察していると製作側のメッセージがかすかに発信されていることに気がつきます。銭湯の脱衣場で「あすもあります」という看板が何気に置かれていて、それが何気にアップされたり、エンディングクレジットの後に、もたいまさこが満開の桜堤を後ろ姿のまま歩いているところなど、「はじまりの春」に向けて、みんなこころに希望をもって前向きに生きている暮らしぶりが、じんわりと描かれている作品なのですね。それがアコーステックの音楽によって奏でられると、とても心地よいのです。
しかし「商会」側と断絶した『かもめ食堂』の荻上直子監督の『トイレット』やいまヒット中の『しあわせのパン』など、この手の作品にも、世界観を壊さず上手くドラマ性を取り入れて成功している作品も出てきています。「商会」シリーズも、次回はそろそろワンパターンを脱して、ドラマ性を上げて欲しいところです。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
方丈記で描かれた無常観をそのままに、川の流れの如く、変わるものと変わらないもの、人と人との関係をシンプルに、日常の暮らしにさりげなく重ねて描いた作品であると感じました。セツコとタカコとハツミは、最近この京都の疎水近くの街中でそれぞれ最近「水」に関わる商売をたまたま時を同じくして始めたようなのです。いわば、偶然にこの地に流れ着いた関係。この3人ばかりでなく登場人物のほとんどが標準語でしゃべりるもんだから、全く京都らしくない(^^ゞどこか、住所不定の不思議な場所に見えてきます。
そんな新参者をつなぐ役割をするのが、散歩人のマコト。そしてこの街の不思議なところは、赤ちゃんが街の共有財産になっているところです。
銭湯の主人オトメの子供(孫?)であるポプラは、街中の人が勝手に持ち出しても誰もそれを当然のように受け止めているのです。時には、連れ出しておきながら勝手に他の街の人に預けてしまうことも。さらに預けられた人が、ベンチで佇み眠り込んだから、まるで赤ちゃんをリーレーするかのように、別な人が勝手にポプラをお持ち帰りしてしまうのです。なんか他人に全然警戒しない、そんな街のつながりの深さに、いいなあと思えました。いま都会では、個人のプライバシーばかりが強調されすぎて、隣人と壁が厚くなりすぎていると思うのです。
どこの家でも、ズカズカ上がってくるマコトにかかれば、プライバシーなんてあってないようなものにされてしまいます。でもそのうざったい付き合いが、素敵に見えてしまうから不思議です。そんなマコト自体は、まるで野生のネコのようにひとりで暮らすところに喜びを感じている設定が現代的ですね。
ちなみにポプラの親は誰なのかすら、登場人物の設定に説明がありません。もう少し丁寧に説明して欲しかったです。
全てが水で繋がっている本作。タイトルの『マザーウォーター』とは、ウイスキーの仕込み水に使われる水のこと。やはり気になるのはウイスキーしか置いていないセツコの店の存在。ちなみにウイスキーは、京都だけにサントリーの『山崎』のみ。
例によってフードスタイリストの飯島奈美が、何気なくピュアな水が持つおいしいさを、豆腐やコーヒーや水割りの他、様々な料理で伝えてくれます。サントリーにとっては
すごくイメージアップになる作品です。
ただ本作は水のビジュアルな美しさや味わいの他に、何の色も持たず何色でも染まるという無限の可能性にまで、拡大解釈してシンボルにしている感じがしました。
家具職人のヤマノハが、セツコの営むバーに毎日のようにやってくるシーンも淡々として、何も感じずスルーしがちです。でもセツコが一期一会で真剣勝負のようにグラスに氷とウイスキーを入れてマドラーで慎重にとかきまぜる行為は、本人が語っているほどに「適当」ではなさそうです。ヤマノハは、自分の人生と仕事ぶりに渇を入れるため、セツコの店に通っているのではないでしょうか。
無為自然ふうの語り口ながらも、意外とストイックに端正なたたずまいを積み上げていく日常を描いている作品ではないかとも感じたのです。
これまでの常連メンバーの演技ぶりは相変わらず。そこに小泉今日子が参加して、前作よりも華やかさが増したところは良かったと思います。
今日も機嫌よくやんなさいよ
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