「もう少しヤマ場つくるかいっそ短くするか」グレッグのダメ日記(2010) うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少しヤマ場つくるかいっそ短くするか
主人公のグレッグは誰もが共感できる男の子としてキャラを設定してあるのか、特別なところのない普通の少年です。でも、とても自意識過剰で協調性がなく、自分が目立つために親友を売るような嫌な性格が強調してあり、見ていてとてもつらいドラマでした。
基本的にはコメディなので、笑えるように大げさに強調してありますが、どこの学校でも起きるような些細な日常が題材になっていて、誰かが大統領になったり、死にかけている人が生き返ったりするような奇跡は起きません。
続編も製作されたようなので、人気があったのでしょうが、ちょっと理解できません。どうしてこんな主人公がウケるのか。歌が上手いことが発覚し、そこからストーリーが展開するのかとも思いやや期待しましたが、結局グダグダのまま、何も進展しなかったし。
クロエ・グレース・モレッツが存在感のある脇役で出演しており、ちょっともったいないと思いました。印象に強く残る新聞部の部長みたいな役で、グレッグはイケてない仕事としてとらえているので、彼女に何の関心も持っていません。
短いエピソードが連続して、一本の映画になっているので、大きなヤマ場がなく、だったらもっと短くまとめられただろうと思いました。そうでなければ、親友の男の子との確執をもっと取り上げて、後半の展開をもっと感動的にしてほしかった。
いい題材で、誰でもが共感できるお話のはずなのに、すごく残念。でも、異性に感心がない時期の男の子って、基本、こんな感じの日常だったな。
2018.2.8
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