劇場公開日 2010年9月11日

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ミレニアム2 火と戯れる女のレビュー・感想・評価

全25件中、21~25件目を表示

3.5人名がややこしい

2010年11月4日
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鑑賞方法:映画館
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tomotomo

4.0二人の不釣合いさが素敵

2010年11月1日
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怖い

興奮

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DOGLOVER AKIKO

4.0単純なミステリーではない底力を感じる重厚な仕上がり

2010年9月29日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

前作「ドラゴン・タトゥーの女」では、ミカエルを助けるリスベットだったが、今作では事件の当事者になる。
警察当局から追われるリスベットが、どう危機を乗り越えていくのか、見た目とは裏腹の頭脳のキレが、この作品でも主軸だ。小さな身体をいっぱいに使った行動力もリスベットの魅力。
いっぽうミカエルらは少女売春組織の実態を暴いていくが、そこに政府要人らの名前が次々と浮かび上がっていき、ここにミステリーの要素が加わる。
取材を阻止する殺人事件が起き、それを機にリスベットとミカエルがリンクする展開は巧い。リスベットの無実を信じるミカエルは、懸命に彼女の居場所を探すが、その課程でリスベットの過去が明かされていく多重構造となる。
さらに売春組織にザラという謎の男の名がちらつきはじめ、リスベットの過去とリンクしていく様は、このシリーズが単純なミステリーではない底力を感じる。
そして、なんといっても映画化の技術力の高さが目を引く。そう長くもない130分のなかで、多くの登場人物が描かれ、謎が丁寧に紐解かれていく。足を使った取材と、コンピュータを使った情報収集という、謎解きにアナログとデジタル双方の力を活かしたバランスがいいのだ。「ダ・ヴィンチ・コード」のように、推理する間もなくストーリーが進んでいく、観客不在の作りではない。決して駆け足にならず、登場人物も風格があり、重厚な仕上がりだ。

複雑な人物相関だが、主要人物が初めて登場する際、字幕で名前と肩書きが表示されるのは親切だ。難しい展開を少しでも理解しやすいようにとの配慮は、オフィシャル・サイトにも見て取れる。

今回、2を観ると、1は、富豪一族にまつわる猟奇事件を主軸にしながら、リスベットとミカエルの能力を描き、シリーズの主要な人物を脳に焼き付ける役目を持った大きなプロローグだったことが分かる。

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マスター@だんだん

4.5泥まみれに血まみれになってモンスターと戦うラストが圧巻。ミカエルの正義感にも心打たれました。

2010年9月9日
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鑑賞方法:映画館

 スウェーデンのベストセラー小説「ミレニアム」3部作から生まれた本シリーズで魅了されるキャラクターが、天才ハッカーのリスベットです。厚底靴に革ジャン。少年のようなか細い体に彫ったタトゥーと鼻ピアスといった独特の風貌。そして男勝りの格闘をみせ、時に別人に成りすます変装と、どこにでも忍び込んで情報収集する行動力には、一流スパイも顔負けの活躍を見せるのです。

 外見だけでなく、性格も複雑。悲しみをたたえ、怒りをたぎらせ、暴力や脅迫に屈することなく自前の正義を貫き、傷をさらしてまでも復讐の鉄槌を下すリスペット。誰にもこびず、信じることもなく、常に独りで立ち向かっていく気性は、ネコと言うよりも牝豹といっていいでしょう。
 しかし、時に純情をにじませるタフでまっすぐな女なんです。えぐい物語のなかに、時に濃厚な描写と相まって、鮮烈な個性をほとばしらせるところが魅力なんですね。しかも割とツンデレなところもあって、そこがいいのです。
 ハリウッドでもリメイクが決まっていますが、ぜひリスベットは、今のノオミ・ラパスに担当して欲しいですね。

 このリスベットが、続編でも再び登場します。第1弾「ドラゴン・タトゥーの女」では社会派雑誌「ミレニアム」の発行人ミカエルとともに、40年前の少女失跡事件を解決しました。「2」 「3」はその1年後の物語。「1」で謎のまま残されたリスベットの過去が明らかになっていきます。

  「1」では本格的な推理劇が中心でした。しかしサデステックで残虐な場面や露骨な性描写に度肝を抜かれました。「2」でも、過激なシーンはあるものの控えめに。黒幕のパシリとなっている金髪の大男と死闘を演じるアクション編といった趣きです。そしてさらに
「3」では、リスベットが少女時代に苦しめた卑しい男たちを断罪する法廷編となっていきます。
 シリーズを通して、リスベットという特異なキャラが、どぎついストーリーと拮抗し映画のパワーと緊張感を増幅させているのが特徴です。

 「ミレニアム」で少女売春の記事を担当していた記者が殺され、現場からリスベットの指紋がみつかります。テレビを見ているリスベットが、いつの間にか自分が指名手配にされていたことを知るときの驚きようは、ちょっと彼女らしくなく、ユーモラスでした。

 リスベットの無実を信じるミカエルは、妹の弁護士やハッカー仲間の協力で冤罪を晴らしていきます。前作同様、警戒心の強いリスベットの単独行動は徹底していて、自分のために調査しているミカエルの活動を知りつつも、姿を現したり、情報を提供しようとしません。情報力では、リスベットが常にミカエルの先々を押さえているのに、なんで自分の協力者たちに教えないのだろうと見ている方は、いつも疑問に思うのです。まぁ、それがリスベットの流儀なんですね。

 リスベットとミカエルが、殺人事件の真相に迫っていくなかで、浮上していくのがロシアマフィアによる少女売春の組織。顧客だった元公安警察のひとりから、その売春組織の黒幕として“ザラ”という旧ソ連の二重スパイの名前が浮かんできます。

 その黒幕は、リスベットに関わる資料の回収と彼女の存在も消し去る指令を出していました。なぜリスベットは命を狙われなければいけなかったのか?そこに、「2」で描かれるリスベットの出生の秘密が絡んでいたのです。そして、少女のころなぜ彼女は精神科病院に収容され、後見人をつけられたのか? 全てはその黒幕の“ザラ”に繋がっていきます。
 冒頭の殺人事件の真相は、リスベットのおぞましい過去、父なる男へとつながり、女性蔑視と性的虐待、その背景にある平和国家スウェーデンの暗部が浮かび上がっていきます。そして自分と同じような性的虐待を同性の少女たちに受けさせているロシアの売春組織との対決へとリスベット駆り立てるのでした。
 本作は、エンターテイメント作品でありながら、女性への性的虐待を告発する骨太な社会批判を忍ばせた作品でもあるのです。

 ところで、本作のストーリーの巧みさは、いろんなエピソードが意味なく林立しつつ、次第にぴたりぴたりと真相に繋がる伏線へと変わっていくことです。だから途中では、エピソードの変化について行けなくなることも。『2』では立ち上がりがずっとリスベットが旅しているシーンなので、少々退屈するかも知れません。でも後半は俄然面白くなっていきます。
 一番印象だったのは、リスベットが後見人にレイプされるところを撮影したDVDをミカエルが見たとき。みるみる表情が変わっていき、全身で怒りを迸らせるミカエルに、限りない優しさを感じました。この強い正義感は、全編を貫く作品のテーマを代弁しているものだと思います。

 加えてアクションシーンは見物。リスベットが対決する“ザラ”のパシリに使われた金髪の大男は、神経がマヒして痛みを全く感じない格闘家でした。そのためリスベットが通っているボクシングジム所属の世界チャンピオンが戦っても倒すことができませんでした。
 この大男とリスベットの関係もネタを明かせば、驚くへべき関係だした。
 そんなモンスターと対決するラストのシーンは圧巻です。泥まみれに血まみれになった、リスベットは絶体絶命のピンチに。『1』では救われたミカエルが、リスベットの救出に向かっているけど、間に合うのか?
 さらに、アッと驚く黒幕“ザラ”の正体とは!!!
 ・・・『3』のレビューに、続きます。乞うご期待!

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流山の小地蔵

3.5ダークヒロイン・リスベットがパワーアップして帰ってきた

2010年9月3日
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鑑賞方法:試写会

このシリーズのウリのひとつは、何と言ってもリスベット。
その小さなカラダに潜む、驚くべき攻撃力と勇気とガッツ。
ハリウッドでのリメイクに豪華志願者が多数出たというのも肯ける話。

3部作の真ん中にあたる本作は、リスベットの生い立ちを謎解いていくエピソードゼロ的な存在。
それに対し1が純粋なミステリーで、3が法廷劇という、趣向を凝らした三部作というのが何だか新しい。

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ikuradon