劇場公開日 2010年4月24日

「スター・ウォーズを観てない人でもOK」ファンボーイズ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スター・ウォーズを観てない人でもOK

2010年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

熱狂的「スターウォーズ」オタクが繰り広げる冒険を描くコメディ。
ルーフからR2-D2の頭が出たワゴン車をミレニアム・ファルコン号のごとく扱い、遠くカルフォルニアまで向かう未知の旅がドタバタで描かれる。ジャック・ブラックが主演を張りそうなナンセンス・ギャグ満載だが、根底には友情と“新たなる希望”というしっかりしたテーマがあり、SWのパロディではあるが、1本の作品としてじゅうぶん通用する内容を持つ。劇場やLDで何度も観たファンはもちろんだが、SWをよく知らない人でも楽しめる。
一方で、ゲスト出演のキャリー・フィッシャーが、エンドアでハン・ソロの「I love you」に返す「I know」を再現するくだりは、往年のSWファンには堪らない。
また道中、宿敵トレッキーとのいざこざもあるが、ここでもカーク船長ことウィリアム・シャトナーが元気な顔を見せてくれる。
本作は、SWのみならず、かつて私たちを熱くしてくれた数々の作品に対するオマージュであり、劇場版「スター・トレック」も含め、それらの作品を縁の下で支えてきたILM(ルーカス・フィルム)に対する感謝と愛着の念で溢れている。
それにしても、「Episode 1」が本当に公開される当日、ラストの一言、「駄作だったらどうしよう・・・」には苦笑するしかない。それでも公認したのだから、ルーカス、あなたは偉い!
音楽を日本の和田薫あたりがつけていたら、聴いただけで笑えるぐらい、ジョン・ウィリアムズのオリジナルをもじったことだろう。

私にとってSWのEpisode1~3は評価対象ではない。ルーカスからのプレゼントだと思っている。

私のことは“スターぼんず”と呼んで!!

マスター@だんだん