「もはやこれはイメージビデオ!スタローンが楽しそうでよかったよかった。」エクスペンダブルズ たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
もはやこれはイメージビデオ!スタローンが楽しそうでよかったよかった。
自らを「消耗品部隊」と称する傭兵部隊の活躍を描く『エクスペンダブルズ』シリーズの第1作。
とある独裁国家の将軍を排除する、という仕事を請け負った「エクスペンダブルズ」の戦いが描かれるアクション映画。
エクスペンダブルズのリーダーで早撃ちの名手、バーニー・ロスを演じるのは『ロッキー』シリーズや『ランボー』シリーズの、名優シルベスター・スタローン。
なお、スタローン自身が本作の監督/脚本も担当している。
バーニーの相棒でナイフ投げの名人、リー・クリスマスを演じるのは『スナッチ』『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサム。
エクスペンダブルズのメンバーであるカンフー使い、イン・ヤンを演じるのは『ローグ アサシン』『ハムナプトラ3』のジェット・リー。
仕事の依頼人である謎の男、チャーチを演じるのは『ダイ・ハード』シリーズや『シックス・センス』の、名優ブルース・ウィリス。
バーニーの商売敵で「大統領のイス」を狙う男、トレンチを演じたのは『ターミネーター』シリーズや『プレデター』の、ご存知アーノルド・シュワルツェネッガー。
弾けろ筋肉っ!飛び散れ汗っ!
ということで、みんな大好き(?)、ドンパチアクションの時間だよ〜😄
2010年公開という事が信じられないほどの80'sの匂いで、むせ返りそうになる映画だよ〜。
ストーリー?そんなもん必要ねぇ!
意外な展開?犬にでも食わせとけっ!
ヒロインとのラブ・ロマンス?そんなしゃばい事やってられねぇ!
爆発💥銃撃🔫炎上🔥殺戮🗡そして筋肉💪!筋肉💪!筋肉💪!
これがオマエらの見たかったもんだろうがっ!オラっ!たっぷり味わいなっ!hahaha!
…というスタローンから我々に向けて贈られたタイム・カプセルのような作品です。それ以上でも以下でもない。
でも、60歳を超えて新しいヒット作を作り上げたスタローンの映画人としての才能と、長年トップを走り続ける為の努力は決して無視できない。
かつてのスター達を、自虐を交えつつも第一線に送り戻した作品であり、そういう意味では映画史に残るエポック・メイキングな作品と言えるかも。
30年後くらいに、チャニング・テイタム辺りを主演にしてリメイクしてそう。
バーニーを年寄り扱いしたり、リーのハゲを弄ったり、イン・ヤンをチビと揶揄ったり。
こういうそれぞれの身体的欠点を弄るシーンがあると、それだけこいつら仲良しなんだな、と伝わってきてホッコリする😌
それぞれのキャラクターが立っているとは言い難いが、チームの関係性は上手く描けていたと思う。
「バーニーはジャングル好き」とか、「こいつは大統領の椅子を狙っている」とか、メタネタも豊富。
自分は正直80'sのアクション映画に詳しくないのだが、詳しい人が見ればもっと沢山の小ネタに気づいたのだろう。
まぁ、スタローン好きがスタローンの悩殺ボディを堪能するための、金の掛かったイメージビデオです。正直なところ。
その為、スライやステイサムに興味が無い人が観たら「なんじゃこら?」と思うのもしょうがない。お話めちゃくちゃだし。
でも、自分のようなスライファンなら、「おー、スタローン楽しそうだなぁ、お友達と一緒にお仕事出来て良かったなあー!🥰60超えてるのに体張り過ぎ!頑張って走ってるなー!エラいぞぉー☺️」
みたいな感じになって、全編ニヤニヤしながら観られること間違い無し。
全般的には肯定的なんだけど、アクションシーンの撮り方だけはもうちょっと…。何やっているのかわかり辛かった💦
特に、ドルフ・ラングレンとのカーチェイスシーンや、クライマックスの大乱闘シーンは酷かった。
もっと大味な感じでも全然いいので、何やってるのかをわかりやすくすべきだった。
あ、でも「死の飛行」シーンは最高!馬鹿馬鹿しすぎる🤣こういうので良いんだよっ!
この手の映画のキモであるアクションシーンに不満が残る為スコアは低めなんだけど、そこさえ良ければかなりの好評価な作品!
小さい悩み事なんか吹っ飛んでしまう、正に活劇映画!
脳みそを空っぽにして楽しもう♪