「笑えないノリツッコミ」シリアスマン ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えないノリツッコミ
じんわりと来る不幸の連鎖と、なのに余り感じない悲壮感。
そしてコメディでないからこそ笑ってしまうシニカルさ。
当の主人公は悲壮感たっぷりなんでしょうがw
相変わらずの万人受けを許さない作風、予定調和を愛さない「ああ何時ものコーエン兄弟」だな、という作品でした。
で、今回のコーエン映画、いつも以上に何処へと転がるのか全く予測不能。一難去って(去らないけどw)また一難やってくる不幸が、もう笑ってしまうというか、笑うしかない、というか。
不幸(ボケ)に一回乗っかっといて「何でやねん!」とツッコム主人公が兎に角、可哀相でウケルw
丁寧な笑いの図式。笑いはないんだけど。
でも笑ってしまう。結局、笑うんかい!
それで、あの冒頭の『悪霊』の件は、一体何だったんでしょうかね。
え?雰囲気で入れてみただけ?
何でやねん!
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