劇場公開日 2011年2月26日

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「コーエン兄弟らしい作品 「不条理」 主人公が動く事でストーリーが進...」シリアスマン saikimujinさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0コーエン兄弟らしい作品 「不条理」 主人公が動く事でストーリーが進...

2016年1月31日
iPhoneアプリから投稿

コーエン兄弟らしい作品
「不条理」
主人公が動く事でストーリーが進展するのではなく、主人公の周りの人がストーリーを進展されるかんじ。 主人公に問題が降りかかる。自分とは全く違うロジックを持つ人々に翻弄される話。
I didn't do anything!
と電話で怒鳴る様に、まさに彼は何もしてない。のに問題が次々に起こる。
ただ少しづつ、何もしてないことが問題ではないのか、というような要素も入れている。

コーエン兄弟話色んな作品があるが、上記の様な要素、つまり不条理なブラックコメディ、はコーエン兄弟作品には必ずあって、その濃淡に違いがある。
今作は超濃い。

彼は数学の教師
数学には答えがある
神は答えを教えてくれない
歯のメッセージにも答えがない
敬虔なユダヤ教徒の彼は混乱する
でも彼は不確定理論を教えている

ゴドーを待ちながら に通じるものがある。
神の元で翻弄する人間を描く、といったかんじ。

saikimujin