グリーン・ゾーンのレビュー・感想・評価
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リアリティあふれるアクションと社会的なテーマが見所
主演のマット・デイモンと副官役の人(名前忘れた)以外は現役及び退役軍人を起用しているらしく、アクションシーンはかなり見ごたえがあった。これだけでも映画として十分面白みがある。
舞台はイラク戦争後のイラクというだけあって社会的なテーマ(プロパガンダかな?)が随所に散りばめられています。この辺をどう捉えるかによって感想は大きく異なってくるのではないかと。
フレディ・・・
まず始めに、カメラがとっても手ぶれ映像なので
(もちろん臨場感が溢れるので良いのですが…)
字幕で観る私にとっては、少しきつかったです。
酔ってしまいます。
しかしこの臨場感、手に汗を握るシーンの数々。
内容は先の読めるものではありますが、それ以上に、
とっても緊迫感のある作品であると思います。
通訳にかわれたイラク人のフレディが、次第に言葉数少なくなり…
その彼の心を想うと、何度も涙があふれそうになりました。
最後のシーンは、なんとも言えません。。
フレディよ!フレディ!!
原作は、ワシントンポストのジャーナリスト著の「インペリアル・ライフ・イン・ザ・エメラルド・シティ」とのこと。
イラク戦争当時、大量破壊兵器がなかったことがわかった時は、「え~っ!そうなの~!!」と驚いたものだった。
冒頭、手持ちカメラのせいか、画面が目まぐるしく、流れるスピードが早く、揺れて見えるので、字幕を読むのが精いっぱい。
臨場感や緊迫感はあるけれど。
ちょっぴり、見る気が失せた。
ミラー准尉の通訳として行動を共にするようになるフレディ。
あなたの何度となく叫ぶ声は、本心は、見る者の心に届くと思います。
ここは、イラクであり、アメリカではないし、もちろん、国連本部でもない。
水を求めて苦しむイラク市民達の問題なんだ。
自分の思いや利益だけを追い求めて、それとは関係のない市民が巻き込まれ、殺されるなんてことのないように願いたい。
マット・デイモンも、「戦火の勇気」では、痩せっぽっちの一兵士だったのに、こんなにも逞しくなって。
私だけだと思うけれど、所々、ジェイソン・ボーンが登場しているかのような錯覚に陥ったのが、残念。
野心的な戦場娯楽作品!
イラク戦争を題材にし現実味ありながら政治的要素を薄くし、エンターテイメントに仕上げた“アクション・スリラー”。
監督特有のハンディカメラによる撮影に、元兵士を起用した臨場感ある戦場シーンは随所に徹底したリアリティを感じる仕上がり。
しかし本作はアクションよりスリラー要素が非常に強い。
イラク戦争の大義名分であった“大量破壊兵器が存在していなかった”事実が明るみになった現在、
その現実味を損なわない手堅くも正攻法な物語の構造故、着地点が判ってしまうのが残念な部分。
しかし、“このような題材”での物語が現実味を損なわずに発表出来るのが凄い!
イラク戦争を題材に、アイロニカル要素が溢れる野心的な戦場娯楽作品!
男の子は、ドンパチが大好きだッ!?
ココ敗戦国日本で,「戦争は,良くない事だ(?)」と教えられてきたはずの僕らでさえ,
ワクワクしてしまうのは,元々DNAに刻まれた闘争本能のなせるワザなのか?
はたまた,ドコぞの誰かさん達に条件付けられて,そう仕向けられているだけなのか?…
ドッチにしても,戦争をオッ始めるのは,キレイなオベベ(←服の事ネ)を着た,決して,血なんて流しやしない,すでに満足そうな連中(まだ,満足したりないのかな?)で,
いつでも,戦闘服を着せられて(着せられてなくても!),血を流さなくちゃならんのは,我々下々の者共ばかりじゃん!
と感情移入し過ぎて,お怒りモードに突入してしまう程,(見た事は,無いけど…)リアルな戦闘シーンは,暗闇(夜間や建造物の中)では,敵・味方入り乱れて,シッチャカ,メッチャカ,ドッチがドッチやら,サッパリ分からん状態で,戦争の虚しさを露わにして見せてくれているかのようだ.
そんな言葉も通じない占領地域周辺で,何も手応えの無い"情報"に右往左往させられ,危険な目にサラされて,疑問を呈する「マット」の役は,カッコ良過ぎでしょ!?
現実でさえ,アレほど,知りすぎてしまって,上官や上層部に楯突くようだったら,
いくら主人公でも,確実に口封じか,なんかで,消されてしまっても,おかしくないぐらいだと思ってしまうほど,ハラハラさせられたけど,
事後に,インターネット(しかも!軍用を使用とみた!…フィルターとか,かかってないんかな?と要らぬ心配…)で告発文を全世界(?)主要マスコミ各社に向けて,一斉送信し,一矢報いて,通常任務に戻る…的な終了しかた,ってドウよ?
一応,(現実の?)当事者達は,反省検証してるんですよ〜…みたいな言い訳めいた影も見え隠れしてるような気もしないでもない…
良く取れば,そこまで,表現できる自由さ(?)は,素晴らしくもあり,うらやましく(?)もある.
助けても大きなお世話。
あの「ハート・ロッカー」や「ユナイテッド93」と同じ
撮影監督を使って緊迫感ある映像に仕上げている作品。
ボーン~シリーズでお馴染のデイモン&グリーングラス、
そして米国にしてみれば「またか?」のイラク戦争が題材。
確か向こうで公開された時、初めは興収上位なものの、
その後たいしてヒットしなかったといっていた記憶がある。
だろうな~^^;と思った。
作品の出来がどうのというのでなく、既知の事実である
事件をまたスクリーンで観ようとは誰も思わないもんねぇ。
イラクへの軍事介入が何をもたらしかは国民が解析済み。
でも、私達のような平和安全第一国にはこういう真実が
なかなか、しっかり、鮮明には伝わってこない。
だからこうして映画化してくれることには大賛成!!
戦争に善ヒーローなんてもともと存在してないんだから。
デイモンの、終始黙々と汗して走り回る姿は完璧。
何で自分たちがこんな任務を任されているのか?
そして一体どこに大量破壊兵器が隠されているのか?
疑問が不信に変わり独自調査を進めても、すぐ潰され、
まったくもって進展をみない。。自分の仕事に対し
不信を抱えたままやらされるなんて確かに辛いなぁ…。
しかし彼って、また組織上層部と闘うわけね^^;
足の不自由なイラク人・フレディという男が、自ら協力を
申し出て、やがて彼らは触れてはいけない真実に迫る。
暴かれる真相をひたすら追う部分には観応えがあるが、
いつどうなるか分からないというジワジワした恐怖度は
「ハート・ロッカー」の方が上。情報が飛び交う頭脳戦を
内部抗争の形で見せる本作にはエンターテインメント性
はあるけど、私はラストの一撃まで印象が残らなかった。
グリーン・ゾーンって、一体どこが安全地帯なんだ?
多くのイラク人が殺され、建物が破壊され、だけど俺らが
守ってやるからな!いい国を作ろうぜ!ってご冗談でしょ。
フレディら国民の立場に立って考えてみる。
「自分たちの国は自分たちで作るんだ!」その通りです。
その代わりどんなに苦しんでも、どんなに血が流れても、
他国に協力要請とかしないで下さい。血の気が多いから。
大きなお世話を焼きたがるオバサンがよくいたもんだが、
そのオバサンが、更に夫婦喧嘩を増幅させたりもする^^;
…例えが悪すぎるけど(爆)
フレディが最後に言いたかったのは「もうほっといてくれ!
アンタらの助けは大きなお世話なんだよ、バカヤロウ!」
って感じだった気がする。。デイモン、絶句だ。。
(優位に立ちたがる人っていますけどね。嘘までついてね。)
映画の中に真実が?!
アメリカの大義ってホントはこんな風につくられちゃってるのかもねぇ・・と妙に納得しちゃうストーリー。新聞やニュースでは語られないけれど、世界情勢はこうして動いているんじゃないかと思わせる展開でした。
私的には「フレディ」が結構いい味出してたと思います。
爆音うるさし
アメリカの大義と現実の違いを見せてくれる。
しかしながら,あまりこの問題に近くない日本人には
理解が薄くてピンと来ないかも。
爆発音,銃声が多すぎる印象がある。
マットデイモン好きにはたまらんかも。
ボーン!カムバ~ック!
ボーンシリーズは結構面白かったです
先週の興行ランキングもアリス、トリックに次ぐ、第3位だし!
シネコンも一番客席が多い1番使ってるし
期待していきました
でも、閑古鳥
いくら、田舎で、朝一番だといっても、日曜日なのに
全部で10組いるかいないか
肝心なのは内容ですが
期待作品に当たりなし
つまんない
ドンパチもアクションもたいしてなけりゃ、物語の筋も大したことないし
安直な展開だし
ロケにお金かけたかもしれないけど、お金かかってないな~みたいな感想
マットデイモン殴られっぱなし
一番後ろのペアシート中央席を陣取りましたが、息子なんか、途中で隣に移って、思いっきり横になって、寝てました
ボーン!カムバ~ック!
昔の日本もこんなんだったんじゃないか…
戦争が終わっても、未だ無政府状態が続くイラク。
アメリカの爆撃で崩れ落ちた建物がそのまま残り、道路脇には焼け焦げた車のスクラップが放置されたままで、戦争の傷跡が深く残る。
銃声轟くイラクの街を進む、武装したアメリカ軍の車両のまわりには、水や食料、ガソリンを求めてイラクの人々が群がる。
体に包帯を巻いたり、腕や足をなくした人も多い。
主人公のミラーたちは、そんな街を、上からの情報で大量破壊兵器を求めて走り回る…。
一方で、アメリカに接収されたバグダッドのホテルでは、水着の美女たちが遊ぶプールサイドで、アメリカの政府高官たちがパラソルの下、イスに寝そべりリゾート気分……。
ここがタイトルにもなってるグリーン・ゾーンと呼ばれるところ。
しかし、ストーリーとは絡んでこない。
監督はこの場違いな光景を世界に告発したくて、タイトルに付けたのではないか。
アクション映画なら、最後はここを戦場にして、アメリカの政府高官たちが逃げ惑う姿を見たかった。
遅れてやってきた秀作ポリティカルアクション
イラクに大量破壊兵器は存在しない……戦争の大義名分を揺るがすその事実を隠蔽する為にとある陰謀が進行していたというストーリーは、グリーングラス監督の手腕によって実にサスペンスフルに作られてはいるものの、やはり“何を今更”感が漂っているように思えてならない。
あと2、3年早く……例えばブッシュ前大統領がイラク人記者から靴をブン投げられた頃にでも公開されていれば良かったかもしれないが(もちろん無茶な相談だけどね)、イラク戦争を題材にした映画が量産された今となっては新鮮味は薄い。
だが逆に言えば、戦争参加国の人々(監督は英国人、主演は米国人)の「あの戦争を支持してしまった」という後悔の念が今でも深いのだとも言えるだろう。
偽情報を鵜呑みにしていたと知った記者の苦渋の表情や、協力者として登場するイラク人の最後の台詞に、作り手の贖罪の念が込められているように思える。
ポリティカル(政治)サスペンスとして一定の出来に仕上がっている本作だが、監督はこの映画をあくまでエンターテイメントとして観てほしいとのことなので、そこについても書きたい。
手持ちカメラで撮影されたアクションシーンの緊張感は見事の一言だ。冒頭の避難シーンや敵の会合に乗り込むシーン、そしてクライマックスの追跡劇と高いテンションは維持され通し。『最前線に叩き込まれる』という宣伝文句に恥じない迫力だ。
カメラがブレすぎて酔う人もいるかもなので注意は必要だが、『ハートロッカー』に軍事アクションの迫力を期待して肩透かしを喰らった方などにはオススメできると思う。
しかし、『ボーン』シリーズのような流麗なまでに洗練されたアクションシーンを期待してはいけない。主人公はあくまで軍人であり、暗殺者ではない。当然アッと驚く殺人スキルを見せる訳は無いのだ。
また、主人公がボーンほど自律行動型の人間では無いことも、物語のスピード感をやや削いでしまっているかもしれない。
どちらも物語上で必要な制約であり、『ボーン』シリーズよりエンタメ度が下がってしまうのは必然だろう。
どうしても『ボーン』シリーズとの比較になってしまって申し訳ないが、そのシリーズを観ている人にも観てない人にも勧められる、水準以上のアクション映画に仕上がっていることは間違いない。ポリティカルアクションが好きな方なら是非。
<2010/5/15鑑賞>
アメリカ人による、痛烈なるアメリカ批判。
「大量破壊兵器はイラクに存在しなかった」
この結論に導くまでを、丁寧に、かつ壮大に魅せてくれるサスペンス・アクション!!でした。褒めすぎかな??w
一介の部隊長が命を賭して真相を暴く、という筋書きは意外に新鮮味を感じました。在りそうで無かった感じ。
ただ、戦争がテーマでありながら、そこまで過剰に戦争シーンを挟まない、そこに比重を置かない構造は、観ていて些か派手さには欠けます。まあ、それはテーマがテーマだけに、仕方がないとこなんですよね。
でも今回、スパイでもヒーローでもないマット・デイモンさんが非常に良かった。一人の兵士としてのポテンシャルのみで戦うガムシャラな銃撃戦&肉弾戦は、ジェイソン・ボーンの様な派手さやケレン味はないけれど、親しみが持てました。
サスペンスとアクションとを交互に重ねたボディブローの様な手応え。劇場で観て損はしません。
今回もグレッグ・キニアはなかなかのイヤな奴だし。この人、毎回感心しますわ本当にw
典型的イヤなアメリカ人。真相暴く熱血漢アメリカ人。一体、どっちが本当のアメリカなんでしょうか…なんつってw
一個注文つけるとしたら…次回グリーングラス監督とデイモンさんのタッグがあるのなら、アクションもちっと多めでお願いしやすw
本当?フィクション?
本当に核はあったのだろうか。実際に受ける疑問をこの映画はうまく使っている。
核が存在する情報が入り、現地に向かっても核は見当たらない。そこには米国の陰謀が存在している。
戦争のきっかけを単に作りたかったから、核を保有していると嘘を流す。どこまでが本当でどこまでが本当ではないのかということが難しくなる映画だ。
それにしても、マット・デイモンだんだんごつくなっていきますね。
オススメ☆
まるで「そこ」にいるような臨場感と迫力、そして適切なスピードで展開していく内容にとても引き込まれる作品でした。
様々な立場から「イラク戦争」を見直すことが出来ると思います。
主演のマット・デイモンは期待通り素晴らしかったです。
アメリカを非難するのは簡単だが・・・
世界のトップに君臨するため、アメリカはあらゆる手を使って、他国を制圧しようとする。第三国の理解と軍の投入には大義名分が必要であり、かの米大統領はイラクの大量破壊兵器の存在を仄めかし、全世界を動かした。ところが兵器は見つからず、獲ったのはフセインの首だけだった。使われたのは大量のアメリカ産兵器で、この戦争で得をしたのは誰だったのか・・・。そんな疑問に応える形で登場した作品だ。
弾にあたる心配のない机上で駒を動かす上層部に対し、与えられた情報に命を懸ける前線の兵士では利害関係は一致しない。懸けるべき命は、国のためであり、家族・友人のためである。決して一部の人間の私利私欲のためではない。
アメリカという国は怖い面もあるが、このように闇を暴き訴える力も持っている。映画が持つ力を知っている。アメリカを非難するのは簡単だが、日本は国益を護ることもロクにできていない。
イラク人の「ここは自分の国だ。どうするかよその国になんか決めて欲しくない。」という訴えが印象的。
アメリカって怖い
あまり予備知識もなしで見に行ったので、結構楽しめました。
戦争映画ならではの迫力もありましたが、なんといっても、ストーリーがノンフィクションのようなフィクション。
こんな話も、確かにあるのだろうな、となんだかやるせない気持ちになりました。
反米のテーマがすごい!
昨日、映画館で観る。真ん中あたりの席で観たのだが、この映画は後ろの席で観るべきだ。目が回って気持ちが悪くなったのだ。何でかと思ったら手持ちカメラの映像のせいだ。臨場感はあるが、気分が悪くなるので注意。
アメリカが起こしたイラク戦争の原因は「イラクが大量破壊兵器を持っている」ことだった。政府高官が事前に「大量破壊兵器はイラクにない」ことを知っていながら、それを伏せて戦争を仕掛けた・・・という超反米ストーリーだ。
劇中の通訳をしたイラク人が最後に「私たちの将来をアメリカに決められたくない」という台詞が印象的だ。アメリカのエゴで起こった戦争だった印象は否めない。
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