「白が不気味に感じる」白いリボン アキよりさんの映画レビュー(感想・評価)
白が不気味に感じる
STORYは第一次世界大戦前夜のドイツ北部のある村が舞台になっている。
この村ではプロテスタントの小さな村で不可解な事件が発生します。
裕福な男爵家族と教師、牧師の家族と農民と様々な家族を主体に描かれている。
事件の犯人は誰か?…
いや〜なんか胸糞すぎる作品です。
映像もモノクロで、ラストまで『嫌な雰囲気』が漂わせる。
そんなに酷い描写が無いが、父親の体罰や、暴力と親と子供の関係性を容赦なく酷く写し出されている。
常に閉塞感があり居心地が悪い感覚になる。
特に牧師と医者の存在は最低で、善人ズラした悪魔に近い存在だった。
後半に近づきこのモヤモヤしたものは何だろう?犯人は誰なのか?えっこれミステリー、サスペンス?と混乱するが、男爵の妻が別れを切り出すシーンで『この村に居たく無いと、悪意、嫉妬、無関心、暴力、迫害に満ちている』と。
そうか、自分はただただ見せられているだけで、謎解きも無しで伏線回収も無いんだと思ってしまう。
ラストの何事も無い映像が流れているのも変に納得でき、子供達はどんな大人になってしまうのか?なんて考えてしまう。恐ろしい映画だった。
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