「添加物少なめの」アダルトボーイズ青春白書 Blueさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5添加物少なめの

2010年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

添加物少なめのお菓子を食べているようでした。 おいしくなくはないけど、物足りない感じで。 もう少し刺激がほしかったと思います。

【Saturday Night Live】で活躍したコメディアンが集結、そしてアダム・サンドラーが作ったお話。 小学生のころ、バスケで優勝したチームの面々。 尊敬していた監督がなくなったことで、告別式への参列とともに “同窓会”を兼ねたキャンプ。 そこでいろんな珍騒動が・・・という内容。

ギャグが全般をとおして “ベタ”です。 それが好きな方にはたまらないだろうし、もっとひねってる方がいいと思うならたぶんNG。 タイトルの「Grown ups・大人たち」は、30年ぶり?に再会した5人の大人気ない行動や、それぞれの子供たちが 少しずつ成長する(大人に近づく)姿の両方をとらえたものみたいですが どちらも心に残るシーンが少なくて 印象薄く。。

すべての要因は この人じゃないかなと思う、アダム・サンドラー。 メンバーの中でビジネスと結婚がうまくいっている、かなり無難な役柄。 相手にサルマ・ハエックを選んで、気をつかいすぎたんだろうか。 アダムの面白さが全然なかったです、ビックリ&ガックリ。。

ぶっちょな友達・エリックを演じた ケビン・ジェームズ。 『ヒッチ(ウィル・スミス主演)』でモテないファイナンシャル・コンサルタントやってました。 今回は 家族思いだけど、不器用な親父。 体張って、笑いをとってました。

(仕事しないで家事やってる) 主夫・カートを演じた クリス・ロック。 さいきん演技にハリがないですね。。 今回も影のような存在。 “人種差別に敏感な黒人”って役なら、もっと大騒ぎして アピールほしかったけど。。

マーカス(デビッド・スペード)と ロブ(ロブ・シュナイダー)はアダムの映画には欠かせない存在。 この二人のギャグの風潮は 昔(【SNL】の時)とまったく変わらない= 彼らを知ってる人には面白いけど、知らない人には理解してもらえない部分も・・・(笑) マーカスのエロい発言・行動も、ロブの幸運なのか不運なのか分からないポジションも 見たまんまを笑ってもらえれば、エンディングまでスムーズに行き着けると思います。

アダムの妻役・サルマ・ハエックは、華を添えるかたちでの出演。 コメディ度はほとんどゼロに近いけど、スタイルの良さで すべてカバーされていた、かな。

ケビンの妻・サリー役に マリア・ベロ。 さいきん『ハムナプトラ・シリーズ』なんかにも出て、知名度も上がってきてる女優さん。 彼女のイメージとはちがうキャラのような気がしましたが、でも楽しそうなのが伝わる感じでした。 長男に乳をあげてるシーンがウケました(プレビューにあります)。

クリスの妻役・マヤ・ルドルフという人も 【SNL】に現在も出演中のコメディ女優さんみたいです。 控えめだけど肝っ玉母ちゃんという役どころ。 ・・・グロリア・エステファンに似てると思ったのは アタシだけ?

その他、ばあちゃんも キッズも アダムたちの小学生のころのライバルたちも、個性的な人たちばかりで 面白かったです。 ロブの娘役で出演しているジェイミー・チャンは 『ドラゴンボール』でチチ役をやってた女優さん(すっごい美スタイル!)。

それから アダムたちのライバルの一人、ターディオの奥さんと二人の娘たちが出演するシーンがあるのですが、アダムの実の妻と 実娘たち(二人)です。 特にサニーちゃんの方はアダムに激似なので すぐに分かるはず! 要チェックです(笑)

ありきたりなギャグでも笑える方に お勧めの一本。 その他の方(特にアダムのファンとか)には、DVD待ちでもいいかなぁ。。 私は物足りないので 『Billy Madison』でお口直しします。

Blue