永遠の僕たちのレビュー・感想・評価
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足りない
予告編を観て面白そうだったから観た。
まず最初に2人が出会うシーンはいいけど、そこから仲良くなるまでの時間が早すぎて後半になると遅く動くので違和感があった。こんなにも早く動くのかと思った。
日本兵が出てくるので親しみやすいところもあった。その日本兵側のお話は面白いしやっと友達にその手紙を渡せて良かったと思う。それに最後の迎えに行くシーンは衣装は謎だけれど設定としては分かりやすいし良かったと思う。
問題は他の役者の演技力。ミアは最初から最後まで良かったけれど、ホッパーは微妙だった。もっと上手くできるような気がする。何回か取り乱すシーンがあるけど、そこが物足りない。お父さんが凄いのでもっと期待してしまった。あとお姉ちゃん役の方。妹の癌が進行していると言われた直後にトイレで泣くシーン。鏡に顔も写ってるし背中も見えているんだから、もっと観客に悲しさが伝わるはず。けれどそんなに伝わらなかった。そこが残念。
いろいろ不思議であれ?って思うシーンが多かった。もう一度観たいとは思えない。でも悪い映画ではないと断言はできる。
繊細な心の触れ合い
総合:75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
両親を亡くした少年と余命いくばくもない少女の出会いと触れ合いを描く。学校にも行かず他人の葬式に勝手に潜り込むことを繰り返す少年は何に囚われていたのだろうか。だけどもうすぐ死んでしまう少女は、怯えも悲しみも痛みも見せずに、全て悟ったように清清しく生きていく。まだ大人になる前の美形の少年少女が、その若さと美貌ゆえに儚さと脆さを含んでいて、今にも壊れてしまいそうな雰囲気の中で生と死に挟まれている様子を静かに捉えていた。
『グッドウィルハンティング』のガス・バン・サント監督が、そのような2人の心の動きを繊細に描いた。彼には派手な活劇や迫力の映像はないが、このような傷ついた粉々の心の揺れ動く描写が上手い。
陽だまりを感じさせる
感動したシーンが二つ。病床で死が近い彼女に何かしてあげたくて、色々提案する彼に「今のままで充分。」とアナベルが微笑んで答えるシーン。「思い残すことはない」という残される者に対する最大限の心遣い。それからもう一つは特攻隊員の幽霊ヒロシの渡せなかった手紙。文面がとても美しく切なくアナベルとイーノックの関係に通じる所もあり心揺さぶられた。
死がテーマであるわりには重くなく、こんなふうに受け入れられたら良いだろうなと思わせてくれる。中性的な魅力のミアと少年の初さ危うさが魅力なヘンリー・ホッパー、それに日本の加瀬亮、瑞々しい3人が魅せてくれる素敵な物語。
加瀬さん目当てでしたが、、!
始めは加瀬さん目当てでしたが、気づいたら大号泣してたほど感動的作品。
女の子がアリスの子だと知ったときは驚いた。絶対に、こっちのほうがはまり役。加瀬さんは、戦死した日本兵の霊という役柄で面白かった。
その涙は誰の為?
この作品の魅力の一つは何と言っても、青春のキラキラと輝く初々しさと、直ぐにでも壊れてしまいそうな繊細さ、純情さを描かせたら右に出るものはいないと私は信じて止まないインディペンデント映画界の大御所監督ガス・バン・サントの作品で有る事だ。
まぁ何時までも、インディペンデント映画界の映画監督と言っては大変にガス・バン・サント監督に対して失礼であり申し訳ない事であるが、しかしこれはバカにして言っているのでは無く、真逆で、彼に対して尊敬の気持ちを込めて敢えてそう表現しているのだ。
アカデミー監督賞候補には2回も選ばれているが、残念だが彼自身監督賞の受賞は出来てない。けれども、「グッドウィルハンティング」ではマット・デイモン、ベン・アフレックが脚本賞を受賞し、ロビン・ウィリアムスが助演賞を受賞し、「ミルク」でもショーンが主演男優賞を受賞した。この様に素晴らしい感動作品を監督し、映画史にも残る立派な作品を監督している彼なのだが、しかしその割には、彼はいわゆるハリウッド大作映画を制作しないで、小品ばかりを撮り続けているそんな彼の独自の姿勢が私はとても大好きで、しかも彼の作品は本当に心がキュ~ンとなるような、そして何か普段は忘れ去っている遠い昔の純粋だった頃の自分達の過去の気持ちを、目の前に一瞬にして届けてくれる力を持っている作品を撮ってくれるところが好きなのだ。
何時の間にか、何処からともなく春風に乗せた様に、心が軽く踊り出す様な心地良い暖かさを観る人の心に届けてくれるのだ。
映画を観る私達の心の中に、優しさの大切さ、自分自身を、そして人々を信じて生きる事の価値を再確認させてくれて、幸せな気持ちを運んでくれるのだ。
本作品も不治の病の少女アナベルと両親を突然の交通事故で亡くして以来死に取り付かれてしまったナイーブな青年イーノックとの淡い恋を、ヒロシと言うジャパニーズ神風の英霊を交えて、彼ら3人の織り成す不思議なファンタジーの世界を魅せてくれるのだ。
この薄幸の少女アナベルを演じているミア・ワシコウスカがとってもチャーミングであり、彼女の伸びやかで自然な芝居が良いのだが、彼女は「アルバート氏の人生」でも堂々、グレン・クローズを相手に良い芝居を披露していて大変印象深かった。
そして、彼女の恋人のイーノックを演じたヘンリー・ホッパーも好青年でこの繊細なイーノックの役を懸命に演じていて、この若い2人の俳優の魅力を良い感じで引き出したのは、流石この監督ならではの実力だと思う。
そしてイーノックは交通事故で臨死体験を経験してから、彼には旧日本軍兵士の英霊である特攻のヒロシが見えるようになる。その特攻隊員のヒロシが彼の経験から、恋の手解きをこのイーノックとアナベルに指南するのだ。このヒロシを演じる加瀬亮が軽妙なテンポでこの2人の恋人のキューピット役を好演しているのも面白い設定だ。ピュアで切ない恋の別離の物語だが、最後に出会い掴んだイーノックとの幸せで、アナベルは天国へ行けるのだ。如何に生き愛したかが、人の人生の価値を決める事を改めて思い出す作品だ。
素敵な
死に対しての話なのですが、痛烈な感じがしなくてとっても見やすいです。
ヘンリー・ホッパーとミア・ワシコウスカが素敵な雰囲気を醸し出しているのがその理由だと思います。痛烈で無いと書きましたがそれにも関わらず深く考えさせられる作品に仕上げてあって感動しました。また加瀬亮が出てくるタイミングが最高でエンディングの場面ではそうだよねと涙を誘う演出でした。
刺激的な作品が好きな方はあまり好きではないかもしれません。
独特の空気感/世界観/映像‥
◇俺は苦手だが‥↓
●トイレットやら●サムウェアには独特の雰囲気が有る‥。
◇俺が好きなのに↓
●マイブルーベリーナイツや●エターナルサンシャイン●500日のサマーらが有って‥
やはりこれらにも独特な⇔映像観や空気が有る。
似てるか?似てないか?は見た方が決める事だが‥
これはそれらと同じく‥もったり時間が流れる映画すヽ('ー'#)/♪(←※不快では無いよ)
命/を主題にした映画なので‥
‥見る人や見るタイミングを選ぶンかな〜(*^_^*)?
映画経験値は低いですが‥
映画偏差値は高めな一本かも知れません(*'-^)-☆
☆評は‥
DVD100円水準にて‥(^-^)
DVD買う度⇒②★★
モ、1回見たい度⇒②☆☆
オススメ度⇒④♪♪♪♪
デートで見る度⇒⑤◎◎◎◎◎
観る相方o(^o^)o】男女は選ばない‥良作ヾ(*'-'*)
原作者さんや脚本家/監督さんらが‥
何を伝えたいか‥
俺にはモウ一息‥分かんなかったケド‥
でも‥
この映画は優しさに溢れてる映画だと思うんよね(^-^)/~
90分‥
ちょい長いけど‥
こゆの嫌いでは無い((( ^^)爻(^^ )))
若者よ‥
‥人生を無駄に過ごすな!と‥俺は言いたいな(`o'ヾ
死の淵で、死と向き合う
死体ごっこをする少年イーノック。衝撃的で美しいオープニングからすっかり引き込まれてしまいました。
きっと有ったであろう、嵐のような時は、想像するしかありません。
死を前にしたアナベルはもう泣かないし、彼だけに見える青年ヒロシは、イーノックの生活の一部になっている、死の淵にいるのが当たり前みたいにお話が始まります。
素敵なラストカットまで、少し湿って冷んやりした優しい風の中にいるようでした。時折感じる木漏れ日の温かさが、嬉しくてありがたくて泣ける、そんな作品でした。
主演の二人は美しく瑞々しく、スクリーンに映えて素敵でした。ヘンリー・ホッパー、繊細だけどクッキリした輪郭を残し、とても良かったです。
常々、年齢不詳な役者さんだなぁと思っていた加瀬 亮、ヒロシははまり役でした。
エンドロールも一応見る派なのですが、素朴な字体の文字の速さと音楽が同調してて、最後まで気持ち良く癒されました。
笑顔で弔う
うわーもう良かった。凄い好きですこの映画。
兎に角もうなんだろう。
主演のヘンリー・ホッパーとミア・ワシコウスカちゃんのやり取りがずっと微笑ましくて可愛らしくてウブくて、ずっとニヤニヤしちゃってました。
カメラが彼らに向ける視線がとても優しくて、柔らかで繊細で、もうタマランです。
ふわりとした手触りでこの世界を捉え続けてるというか、2人が会話してるだけで、もう素敵過ぎて口が綻んでしまう。
ヘンリー君(デニスホッパーの息子さん!)のはにかんだ笑みとその純粋性、ミアちゃんの伸びやかで屈託ない奔放さ。
謎多き加瀬亮の純朴な好青年振り。
周囲の大人達のあからさまではないけど、そこはかとなく滲む優しさ。
リアルとファンタジーの狭間というか、リアルがファンタジーを迎え入れたというか、この絶妙な世界観。
そして、出てくる登場人物に悪人が存在しないのがイイ。
全ての人間がこの2人を邪魔せず静かに優しく見守っているのがイイ!(添え物的、記号的な悪人は存在しますが)
もう完璧です。この映画を包む全てが優しくて。
それに相反する様にですが、この映画のテーマに『死』が含まれてるのは明らかで、無視できません。
『死』は全編通して語られてるし、彼らの身近にずっと横たわってるし、無視できない。
2人も知っている。『死』を知っている。誰よりも。
だけど、悲しむ?怒る?嘆く?泣く?
どれを選択するのか。
やがて訪れる、その瞬間。
このラスト。ずっと心から離れません。
切ないけど清々しい。
清々しいけど切ない。
これも、きっとハッピーエンドなんですよね。
とても優しい映画でした。
退屈だった
短いのに眠くてしかたなかった。とにかく主人公がいじけていて大嫌いなタイプで、甘ったれんじゃねえよとしか思えなかった。ヒロインも難病を抱えていてあんなに元気なのも変だった。病人としての面倒くささがさっぱり描かれていなくて気楽なニートにしか見えなかった。サント監督には、どういうつもりでこんな暗い映画を作ったのか襟首をつかんで問い詰めたい気分だった。
若い人に触れてほしい作品
この映画を観ていると、なぜかレナード・ホワイティングとオリヴィア・ハッセーの「ロミオとジュリエット」(1968)を思い出す。
愛するふたりを分かつものが家柄とか敵味方という時代ではないが、大人社会への反発の中で愛と死を見つめ、十代にして成さぬ恋に落ちるという作品が持つベクトルと、若くて清々しいコンビ、ヘンリー・ホッパーとミア・ワシコウスカが放つオーラに、似通ったものを感じるからかも知れない。
臨死体験を経て、旧日本軍の特攻隊員ヒロシが見えるようになったイーノックが、他人の葬儀に列席する日々を送るのは死後の世界に興味を持ったからだろうか? ストーリーが進むにつれ、それだけではないと分かってくる。死を迎えた者がこの世でどう弔われるのか、遺された者はその死にどう向い合っているのか、その答えが知りたくて葬儀を巡り歩くのだ。
そんな彼が、死を目前にしたアナベルに恋してしまう。運命といえばそれまでだが、取り残される恐怖と無念さが次第に膨らんでいく。対するアナベルは輝く最期のひとときを過ごしたいと願う。
ひとつの死に対する思いに開きが出てくるところを、ヒロシの存在が溝を埋めてくれる。イーノックにとって本当に大事な話し相手は誰なのか、身を持って教えてくれる。ヒロシとはそういう存在だ。加瀬亮が兄貴分的な雰囲気を出して好印象。惜しむらくは、冷たい空気の中、ヒロシの白い吐息だけは後処理で消してほしかった。彼はこの世の人間ではない。
ふたりが横になって路面にチョークで人型を描くシーンがある。予告篇でも印象的なカットだ。
よくドラマで事件現場に描かれるアレだ。チョークで描かれた人型は、そこが息絶えた場所であると同時に、そこで生きていた証でもある。
ふたりが路面にチョークで人型を描くのは、ふたりでそこに居た、ふたりがそこで生きていたという証しなのだ。
イーノックの頭をアナベルと過ごした日々が走馬燈のように駆けめぐる。過去の思い出に浸るのではない。それはふたりにとって一瞬一瞬が光り輝いた“時空”の存在であり、今このときにイーノックの中にあるものだ。それが解かったとき、自然に笑みが浮かぶ。
この映画を観るポイントは、イーノックの目線で観ることだ。
この作品、自分が前述の「ロミオとジュリエット」という映画に触れた時のように、十代の人が観たなら忘れられない心に残る作品の一つになるかも知れない。
透明感と爽快感。
D・ホッパーの息子、H・ホッパーを今作で初めて観た。
うわ、目が似てる~所在なく泳いでいる落ち着きのない目、
私の大好きなJ・ディーンを師と仰いでいた頃のD・ホッパー、
でもお父さんの方がガタイが良かったな^^;背も高くてねぇ。
良くいえば今風の、相手役のM・ワシコウスカと合わせても
本当にキレイな顔の二人。透明感が抜群。カメラ映えする。
今にも消え入りそうな線の二人を見守るのが同じく細めの^^;
加瀬亮。彼は主人公だけに見える特攻隊の幽霊・ヒロシの役。
彼の英語を初めて聞いた気がするがかなり巧い。しかも自然。
この三人のサラリとした存在感と心地良い音楽に、ふと
この作品は何を描いた映画だったか?なんて思ったほどだ。
葬式ごっこ。とは聞こえが悪いが、他人の葬式を覗き見ると
いう行為で死を感じ取ろうとする若者。(昔の映画でもあった)
幼い頃突然の事故で両親を失い、自身も臨死体験をしていた
彼にとって、生死の境がなんの意味を持つかが分からない。
またその体験で英霊(加瀬くん)が見えるようになってしまった
彼には、もはやこちらの世界で活きようとする活力が見えない。
ところが葬式ごっこの最中、こちら側でとても素敵な女の子を
見つけてしまう。しかし彼女は脳の病で余命幾許もなかった。
「死」を間近で体験したものが囚われる悲しみや後悔、幾ら時を
経てもそれが癒えないのは本人の心持ち以外に治す術がない。
周囲は(つまり世間は)何も変わってはいないのだ。
この、ヘンリーくんが演じるイーノックのイノセンスな言動は
(その理由を知っていれば理解できても)不思議としか映らない。
死期が迫る女の子アナベルにはなにかしら共通の空気というか
お互いにそんなものを感じとったのかも知れない。
急速に惹かれあう二人の恋愛(ごっこ)には遊びの要素ばかりが
強調され、現実逃避癖(ヒロシと話すという)が趣を深めている。
このヒロシがかなり魅力的。
自身が遂げられなかった想いを最後に語るシーンは感動的だ。
そしてこの三角関係は、この三人の抱える想いを支え合う形で
効果を為し、一人の死が二人の生を解き放つ場面が素晴らしい。
決して死を賛美するものでなく、打ちひしがれる悲惨さでもなく、
想いや願いが叶うことの素晴らしさを強調するものになっている。
彼女との日々を思い出すイーノックの微笑みが愛らしい。
(透明感のある素肌には憧れます、今の歳になってからより一層^^;)
笑顔でさよならするために
一緒に過ごす時間を大切にする。
伝えたい想いをちゃんと伝える。
当たり前だけど、大事なんだなあと
つくづく思いました。
アメリカのお葬式のアットホームさ、なんだか好きです。
衣装のレトロ感、特にイーノックが着こなす色の変化もステキでした。
この作品でデビューしたヘンリー・ホッパーの
傷つきやすくて、少し投げやりな感じがとても良かった!
これからが楽しみな俳優さんです。
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