「陽だまりを感じさせる」永遠の僕たち kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
陽だまりを感じさせる
感動したシーンが二つ。病床で死が近い彼女に何かしてあげたくて、色々提案する彼に「今のままで充分。」とアナベルが微笑んで答えるシーン。「思い残すことはない」という残される者に対する最大限の心遣い。それからもう一つは特攻隊員の幽霊ヒロシの渡せなかった手紙。文面がとても美しく切なくアナベルとイーノックの関係に通じる所もあり心揺さぶられた。
死がテーマであるわりには重くなく、こんなふうに受け入れられたら良いだろうなと思わせてくれる。中性的な魅力のミアと少年の初さ危うさが魅力なヘンリー・ホッパー、それに日本の加瀬亮、瑞々しい3人が魅せてくれる素敵な物語。
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