「プロの歌声とステージ。」バーレスク ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
プロの歌声とステージ。
C・アギレラといえば、Mickey Mouse Clubで一緒だった
かのB・スピアーズなどとその当時はアイドル扱いされて
いたが、人気の方は断然ブリトニーだった気がする^^;
売れてからもかなりお騒がせな彼女に比べ、アギレラは
歌唱力で真っ向から勝負(グラミー賞を過去4回も受賞)、
仕事ぶりも真面目で地味^^;、そのあたりは今作を観ても
まったく変わってないな、と思った。
あの華奢な身体のどこからそんな声が出るんだ!?
というほどの声量が本当に凄い(多少がなり声なんだけど)。
そんな彼女の歌声は今作で十分に堪能できる。
そして大奥とでも申しましょうか^^;御年64歳のシェール様。
すごいですねぇ~あの美貌とあのスタイル、そして声量。
しかし私はどうも彼女を見るとつい、あの楠○枝里子氏を
セルロイド化したようなアンドロイド感を抱いてしまうので
微妙に…怖いのだ^^;なんかこう…直視できないというか。
やはりソニー&シェール時代を知らないとダメなのかしら。
物語の方は最近毎年のように公開されているこういう系の
作品とさして変わらないが、女優陣が歌い踊るのではなく、
真の歌手が歌い演じるという点で、観応えはかなりある。
ステージの場面では、どこまでもプロ仕様。
かなり舞台慣れしたシェールやアギレラが歌ったとしても
スクリーン越しに観るとそれはそれでまた豪華絢爛なのだ。
しかし、バーレスクって^^;
キャバレーの舞台っぽいけど、ストリップとは一線を引き、
見えそうで見えない衣装でどこまでもエロっぽく歌うのね。
ここだけ、男性陣はウハウハモードか^^;
良くも悪くも彼女たちを魅せるための作品、
男性は脇の脇、さらに隅っこのお助け役という感じなんで、
女性優位の展開とラストに落ち着く。
夢を抱く女はどこまでも男性的、その野心を理解して
手助けできる男でないと、彼女達とは巧くやれないでしょう。
そんなこともまた、考えさせられた作品。
(まぁ個人的にはそこが楽しかったりするんですけどね^^;)