「食卓には弾をこめて。」パリより愛をこめて ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
食卓には弾をこめて。
これ、面白い!
96時間で容赦なくパリを大破壊したお父ちゃん^^;には
度肝を抜かれたもんだが、今回も監督はためらってない。
観るものを躊躇させる隙すら与えない派手なスピード感、
あっちでこっちでバンバン人が殺されていくというのに、
まるでダンスを踊っているかのような華麗な舞いっぷりv
ユーモアを交えた2人のやり取りと緊迫感を交互に展開、
ラストまで一気に走りきる実に弾のこもった!?作品だ。
ベルベット~でのJ・リス=マイヤーズを観た時、
なんてキレイなお兄ちゃん!(顔だけ^^;)だと思った。
このお人形顔じゃあ、役が限られるだろうなぁなんて
心配はぜんぜん要らなかったみたいだ。
最近メキメキ実力をつけて、演技派街道を突っ走ってる。
今回デブハゲになったトラちゃん(しかし愛橋たっぷり♪)
とコンビを組んで右往左往する新米捜査官を壺を片手に
演じているが^^;ホントに同情したくなるほど可愛い男だ。
トラちゃん演じるワックスが(ワックスというだけに?)
ピカピカに磨いてやりたくなる気持ちが分かる…(^。^)
とはいえ。この監督、ホントに容赦なく撃ちまくる^^;
1時間に1人以上殺している計算のワックス、実際に
こんなパートナーだったら命が幾つあっても足りないが、
それはそれ。で的を外していないところも素晴らしい。
このハゲ弾先輩から自分に足りない度胸を学ぶリース。
スマートに品良く、パリ男としてはやりたかったのにね。
血まみれになった自分を鏡に映し出し呆然とする彼の
表情には(壺の件も含めて)更に同情したくなってくる。
が、まぁ~トラちゃんの活き活きとした可愛い笑顔と、
後輩を可愛がる(これ地だろうな)姿に共感必至である。
題名から、もっちろん007にオマージュ?を捧げつつ、
(小ネタや小道具が楽しい)
更にP・フィクションなどのパロディも取り入れており、
サービス精神も満点。
銃をぶっ放すだけなのかと思うと切ない恋愛ドラマが
盛り上がったりして、こっちでもサービス十分。
そして、私的には、食卓のシーンが(汗)
今回も…何かが…起こります。バーン!!怖ぇぇ~。
この監督、ディナーのシーンが出たら要注意だな。
それから最後に2代目運転手!!いい味出してるぞ。
(第9地区と並んで続編を希望!!脚本よく練ってね♪)