劇場公開日 2010年4月10日

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「名作です」獄(ひとや)に咲く花 atom_1699さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0名作です

2010年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

先日、有楽町スバル座で見た。

以前からとても楽しみにしていた映画で、見終わって期待を超える作品だった。
この映画はまさに名作である。久しぶりにいい映画を見た。今でも思い返しては涙が出てくる。

ストーリは萩・野山獄での獄中生活が中心で、吉田松陰先生と高須久の恋物語を描いたものである。
松陰先生が入獄する前の野山獄は暗い絶望的な雰囲気だったが、松陰先生が囚人を励まし、ともに学ぶことによって、獄が次第に明るくなっていき、皆希望に満ち溢れるようになっていくところが印象に残った。

映画の所々に出てくる松陰先生の言動がとても印象的だった。

「人間は磨けば皆光る原石であります」

「過去は関係ない。今をどう生きるかが重要である」

など、
今でも心にしっかりと刻み込まれている。

出演や演出なども良く、特に出演者は知らない俳優さんが多かったが、演技力が素晴らしく、完成度の高い映画だった。

僕は、松陰先生の純粋すぎる生き方が大好きです。先生の誠実で、勤勉で、かつ思いやりがあるところは、今を生きる日本人の多くが失いかけたものではないだろうか。効率性を重視し、物理的な豊かさを求めがちな現代人が、松陰先生をはじめ過去に生きた人から学ぶべきことは多いと思う。
この映画を見て松陰先生の言葉を忘れずに今後の励みとしていきたいと思う。

この映画をできるだけ多くの人に、できれば全ての日本人に見てほしい。
有楽町スバル座では、5/7まで公開される。

この映画を製作してくれたスタッフ、キャスト

atom_1699