劇場公開日 2010年5月1日

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「川の底からこんにちは」川の底からこんにちは oba_Qさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5川の底からこんにちは

2010年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

ユーロスペース・・不思議な小空間。
会員でも私は、たまたまチェックして面白そうな映画があると出かけて行って、そこそこ満足して帰途に就く。トータルでプラスが私のここで見た映画達の総評。
今回は新聞で志の輔さんの映画試写評を見たのがきっかけで少しだけ期待して出かけて行った。初日封切りとあって満員。意表を突かれたというか、「え?そんなにメジャーだったの?」というのが正直な印象。そのくらいニュートラルな気持ちで見ました。
ただ映画のポスターの白装束の方々の鬼気迫る表情から、「蟹工船」、「キューポラのある街」、「どぶ川学級」、「橋のない川」等々のエッセンスを期待した部分も正直あります。
 映画の印象は、トータル++!。笑いの感覚や壷は人それぞれ、演出の仕方の合う合わないもその時の見る側の感情次第。アングラ映画館(失礼)での皮切りであれば、見手のボランティア的な寄付行為的な覚悟を持ってマイナス点は相殺してもいいかな。
日本映画は所詮、商業映画ではハリウッドには太刀打ちできるわけないし、といってドイツやイタリアの低予算の重苦しい映画よりは全然いいと思います。
私にとっては保育園でのシーン、佐和子が言った「お前も所詮普通の子なんだから(違ってたらすいません)、頑張るしかないんだから!」に深くうなづいた加代子ちゃんに思わずじーんときてしまい、それだけで1700円の価値はある映画でした。
 最後に監督、出演者の方々の舞台挨拶にたまたま来た私にはサプライズプレゼントでしたが、演者の方々のコメントから石井組の雰囲気が伝わってきて、とても元気を頂けました。満島ひかりさんはとれもきれいな方で、中の下であるわけがなく、その一点が現実と映画のギャップを感じましたが、彼女には資本主義的商業映画ではなくこういった映画で演じていって欲しいというのが勝手な感想です。

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oba_Q