「列車の重量感、この演出が素晴らしい。」アンストッパブル(2010) アルさんの映画レビュー(感想・評価)
列車の重量感、この演出が素晴らしい。
計算されたカメラワーク、要所要所に挟まれた衝突シーン、報道の映像シーンにリアリティーが増していく。
登場人物は限りなく少なく、ストーリーもシンプルでわかりやすい。
『後回しにする』『適当にやる』、事の全ての始まりはこれに集約されており、この2つの要素は仕事において、取り返しがつかなくなる教訓にもなっている。
膨らむ想像からの危機感と緊張感の中、現場と管理職と上層部という、どこの企業でもありそうな社会の縮図。
ありがちなベテランと新人の軋轢も、危機を乗り越える度に友情に変化。何故お互いに不満気な状態で始まったかも、後半にわかっていく展開も良い。
結末がわかっているからこその安心感。だからこそハラハラドキドキして楽しめる。お手本の様な娯楽としてのパニック映画。
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